人気アニメの怖い話!クレヨンしんちゃんのホラー回(続編)
またまたあったクレヨンしんちゃんの怖い話。
以前も紹介したが、クレヨンしんちゃんのいわゆる「ホラー回」と呼ばれる回では怖い話だけが放送されている。
今回は、その中からアニメ「第328放送回」の怖い話を3本紹介してみた。
子どもに聞かせる昔話ストーリー
一話目は「父ちゃんの怖い話だゾ」というタイトルで、ひろしが子ども達に怖い話を聞かせる物語だ。「昔むかしあるところに…」から始まるありきたりな話なのだが。
この怖い話はひろしの考えたストーリーなので、登場人物もクレヨンしんちゃんのキャラがモチーフになっている。こちらでは分かりやすく元キャラの名前で書いて行く。
Sponsored Link
「ふたば村」という小さな農村があった。とれた野菜を売るには町に続く峠をこえて行かなければならない。しかしそこは鬼が出ると有名な峠で、ひろしがその峠を越えようとした時もやはり鬼が出た。
この鬼はもちろん「みさえ」で、頑張って育てた野菜を根こそぎ奪われてしまう。ひろしが必死に逃げ切ると道の真ん中に小さな「おまんじゅう」が2つある。
このおまんじゅう、実はしんのすけとひまわりをモチーフにした妖精で、2人は「鬼を退治してやる!」とかなり乗り気。
鬼と戦うことになった2人は自分の体をちぎっては投げ、ちぎっては投げてみさえに食べさせる。すると、見る見るうちに太っていくみさえ。とうとう身動きがとれないほど太ってしまった。
「な、面白いだろ?」
ひろしが大笑いする中でこの「怖い話」は終わる。しかし気づくと、現実のみさえが横に座って聞いていた。
この後ひろしがおしおきを食らったのは言うまでもない。
「や…やっぱり怖い話だったゾ…」
パワーアップして帰ってきた呪いの人形
クレヨンしんちゃんのホラー回「呪いのフランス人形だゾ」に出てきた人形が再び登場。「ジャーク」という名前がつけられたり怖い話エピソードが追加されたりと、恐怖のディテールが細かくなっている。
前の話の最後でゴミ捨て場に捨てられていた彼女だが、ひろしが見つけてまたまた持ち帰ってきてしまう。前回はただただ不気味なだけだったが、今回のジャークはひと味違う。
Sponsored Link
この家に不幸をもたらすべく積極的に呪いや魔術を使うのだ。その力を使って大人たちを弱らせたり、一家にケガをさせようとしたりする。
こうしてジャークは何百年も人を不幸にし続けてきたのだ。
「この家のやつらも全員ミナゴロシだ」
しかし野原家に対してこの考えは甘い、というか相手が悪かった…かける呪いはことごとく失敗。ひまわりをケガさせようとするもお兄ちゃんのナイスアシストに助けられてしまう。
そのひまわりさえも人形をぶん回して遊ぶ豪快っぷりだ。しんのすけのイタズラによって最終的に髪はバーコードハゲ、顔にはマジックでヒゲのラクガキ。
おまけに格好は腹巻きと股引(ももひき)で、もはやフランス人形の面影すらない。しかもこの姿のまま元のゴミ捨て場に捨てられてしまう…
最後に「ジャーク伝説はぱったりと消えた」と、怖い話のカケラすらないオチがつけられて終了。クレヨンしんちゃんにかかれば怖い話すらギャグに早変わりするのだ。
お化け屋敷で出会った本物の幽霊
ホラー回の最後は「なな子おねいさんとおばけ屋敷だゾ」というお話。この第三話はしんのすけがなな子お姉さんとしのぶの三人で夏祭りに行くストーリーになっている。
その祭りの途中にお化け屋敷があり、3人で入ってみようということになった。初めは怖がっていたが突然なな子お姉さんの前にガイコツが現れると、しのぶがこのガイコツをぶっ壊してしまう。
思わず係員の人が慌てて飛び出すと、今度はプロレス技でノックアウト。これを見ていた他の係員やお化け役の人は怖がってしまい、3人は出口手前まで平和に進んでいってしまう。
やはりクレヨンしんちゃんにとっては怖い話すら「笑いのネタ」にされる運命なのか…?ところが、もう少しで出口となる橋の上に小さなオバケ役の「女の子」が現れた。
が、それも束の間。しんのすけの「ケツだけ星人」から始まるドタバタ劇で女の子は橋の下に落ちてしまう。もちろん「橋の下に落ちる」なんて演出はないので焦る係員…
しかし、そんな係員のもとに先ほどの「女の子のオバケ」役の子が戻ってくる。どうしたのかと理由を聞くと「トイレに行っていた」とのこと。
そう、最後の最後でしんのすけたちはホンモノのオバケと会っていたのだ。どうも第328回は全体的にギャグテイストが強くクレヨンしんちゃん「らしさ」が際立っている。
前回のホラー回でやりすぎたと思い、スタッフも反省したのだろうか…
なぜなら彼らにとって親からの苦情が何より怖い話だからである。お後がよろしいようで…