ちびまる子ちゃんの父、ヒロシの仕事を調べた結果…
アニメちびまる子ちゃんを見ていて疑問に感じたことはないだろうか。
まる子の父親ヒロシは一体、何の仕事をしているのかと?
ふと日曜の夕方に観た「ちびまる子ちゃん」によってこの問いが頭をかすめた。
「俺は明日からまた仕事さ。でもヒロシよ…お前はいつ働いているのだ?」
と言うわけで、今回はちびまる子ちゃん永遠の謎とも言える「ヒロシの仕事」について迫っていきたい。
まさか!ヒロシは無職だった!?
同じヒロシでも「クレしん」のひろしはサラリーマンだと明らかになっているが、ちびまる子ちゃんのヒロシはというと…
勝手なイメージかもしれないが、彼は常に家にいるような印象がある。
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ちびまる子ちゃんの自宅でのシーンを想像してほしい。まる子が母親に駄々をこねた後、ともぞうに泣きつく。これはよくある光景だと思う。
だがその後にひょっこりと姿を現し、イヤミを言うのがヒロシだ。もはやまる子にイヤミを言うのが仕事とさえ思える。
いや、実際にそうなのかもしれない。何かしら仕事をするときにはその仕事にふさわしいコスチュームがある。
会社員ならスーツだし、工場や工事現場で働いている人なら作業着が一般的だ。だがヒロシはというと…いつもくたびれたシャツを着ているイメージしかない。
もしかしたら彼は「無職」なのかもしれない。現にネット上ではそうした噂が数多くあるのだ。
ヒロシの仕事は八百屋さん?
とは言え、さすがに一家の長が「ニート」というのは芳しくない。生活面から見てもまずいし、何よりもちびまる子ちゃんは国民的人気アニメ。
日本を代表するアニメの父親、ヒロシが「実は何の仕事もしていませんでした」では体裁も良くないだろう。
そこで、少しちびまる子ちゃんについて調べてみた。
ご存知のかたも多いと思うが、ちびまる子ちゃんは作者さくらももこの「子ども時代」をモチーフにした作品だ。また登場キャラクターの多くは、実在する人物がモデルになっている。
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特に、ちびまる子ちゃん一家(さくら家)は作者の家族をほとんどそのままモデルとして使っている。肝心なのはこの部分で、実はさくらももこの実家は八百屋さんを営んでいた。
実際の設定・人物をモチーフにしているなら、アニメちびまる子ちゃんの家も八百屋ということになり、ヒロシの仕事も必然的にそこの店長と考えられるのではないか?
現にちびまる子ちゃんの外伝的作品「ひとりずもう」では、ヒロシが「さくら青果店」というお店を経営している。
ただし、こちらは主人公の名前が「もも子」なので設定がちびまる子ちゃんと完全に同じであるかは疑わしい。
だが家業として青果店を経営しているなら、ヒロシがずっと家にいるのも納得だ。
ヒロシの仕事が明かされないのは作者の願いだった…
仮にヒロシの仕事が野菜売りのオヤジだったとして、それはそれでいい。だが、ちびまる子ちゃんでは極力ヒロシの仕事を隠そうとしているようにも見える…
さもなければこうして都市伝説みたいに語られることもなかっただろう。ではなぜ、ヒロシの仕事はずっと秘密にされ続けているのか。
実はこれ、さくらももこの願望によるものだった。と言うのも、作者は子ども時代からずっと「普通の家の子」にあこがれていたらしい。
一口に普通と言っても価値観は人それぞれだろうが、とにかく平凡な幸せみたいなものを望んでいたのだ。その作者の願いを一つの作品として表したのが「ちびまる子ちゃん」である。
であれば「普通の家庭」ではない八百屋のシーンは描きたくないし、住んでいる家も普通の住宅として描きたかったという訳だ。
ヒロシの仕事にまつわる噂は、こうした作者の願いとそこから生まれた矛盾のために広まったものだった。とは言え、ヒロシの仕事は今もなお謎にされ続けているのが現状だ。
本当はサラリーマンかもしれないし、もっと別の仕事かもしれない。こういう謎があったほうが想像力が豊かにもなるし見ていて楽しくはないだろうか。