オカルトまとめの決定版!「洒落怖」のエピソードが怖すぎる…
オカルトまとめと言えば、その手のマニアの間では知らない人はいない「洒落怖」がある。
元々は2ちゃんねるの中にあるスレッド「死ぬ程洒落にならない話を集めてみない?」から始まったもの。
が、いつからか「洒落怖」と呼ばれるようになり、今や1つのネットスラングにまでなった言葉である。
さて、そんな元祖オカルトまとめの「洒落怖」の中から、今回は特に怖いと話題のエピソードをいくつか紹介していこう。
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オカルトまとめ「洒落怖」の伝説的エピソード・八尺様!
オカルトまとめ系のサイトでたびたび紹介されるため、その手のマニアの間ではもはや知らない人はいないとも言われる「八尺様」の怪談。
祖父母の家に帰省した主人公が体験する「田舎+妖怪+恐怖」という、まさにオカルトまとめの典型とも言えるエピソードだ。
帰省した直後に塀の向こうから女性が顔を覗かせていることに気付く主人公。
麦わら帽子に白いワンピースという、なんだかもう「ザ・田舎の女子」とでも言いたげなフルスロットルに記号的表現な格好をしているのだが、あまりにも異様なのは2メートル近くある塀を軽々越える女の長身にあった。
このオカルトまとめのタイトル「八尺様(1尺=30センチ)」にある通り、人間とは思えないほどの背の高さだったのだ。
この真昼に起きた出来ごとを、主人公は夕食のとき何げなく祖父母に聞かせる。
すると今までにこやかに食事をしていた祖父母が急に血相を変えて、詳しい話を尋ねたり、どこかに電話をかけ始める。
どうやら主人公は「八尺様」なるその地方に伝わる山の神に魅入られてしまったようで、その夜は結界の張られた部屋の中で過ごし、翌日には多くの血縁に守られつつその土地から出て行くことになる…
と、このように八尺様は柳田国男の「遠野物語」に代表される、田舎の妖怪などにまつわる民間伝承を現代風にアレンジした怪談である。
似たような民間伝承モノとして以前から「洒落怖」などのオカルトまとめサイトでは「コトリバコ」や「リョウメンスクナ」が紹介されており、当初は「八尺様」もこの手の創作話の1つという程度に考えられていた。
ところが八尺様オカルトまとめ系のサイトに紹介されるとたちまち人気に火がつき、今や「田舎に伝わる民間伝承系の怪談と、その被害にあう語り手」というジャンルのテンプレとも言える作品になっている。
もちろんこれは、八尺様がオカルトまとめ「洒落怖」ファンの喜ぶ要素を忠実に捉えたエピソードだったこともあるが。
最も決め手となったのは、最後のオチに「八尺様を封印するための結界が最近、誰かの手によって解かれてしまった」という1文があったことだろう。
つまり「どこかの田舎で勝手に起きていたホラー現象」ではなく、もしかすると今日にもアナタの下に八尺様がやってくるかもしれない「身近に迫る恐怖」に変化してしまったのである。
八尺様は「ぽっぽっぽっ」という独特の声を発するという。もしこんな声を聞いてしまったら…その日のうちに神社に行ってお払いをした方がいいかもしれない。
ちなみに、オカルトまとめファンの一部は八尺様を萌えキャラ化して楽しんでいたりする。怖いもの知らずと言ってしまえば簡単だが…
彼らはいつ呪われてもおかしくない気がしてならない。
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電波系ホラー!オカルトまとめの中でも異質な恐怖のエピソード
よくオカルトまとめとして紹介される「洒落怖」だが、「洒落にならないほど怖い話」であれば実話や創作だろうが構わないし、題材も心霊モノではなくても良いとされる。
そのためこれらのオカルトまとめサイトではしばしば頭のぶっ飛んだいわゆる「電波系」の人物が登場し、語り手がその恐怖を味わうなんてエピソードが紹介される。
ところで、そんな電波モノとしてオカルトまとめファンの間でひと際有名な話がある。
要約すると語り手がいつも通学に使うバスが事故を起こしたのだが、そのトラブルが起きる直前に車内でいつもとは違う奇妙な光景を目撃したというものだ。
「奇妙な光景」というのが少し気になるが、それ以外は単に事故に見舞われた人の体験談…という形に見えるし、全く電波モノの話ではないように感じられる。
ところが実際の書き込みを見てみると、その異常性がわかるのだ。
というのも、オカルトまとめによく掲載されるこのエピソード、電波系なのは他の登場人物ではなく語り手自身なのである。
文章がかなり読み解きづらく、それは「文章慣れしていない人が書いたモノ」という形容ではとても済まされないような、どこか狂気を感じさせる作りになっている。
もしも狙ってこの文章を書いたのだとしたらかなりの文才だと思うほどだ。
これの初出は2ちゃんねるのオカルトまとめ系のスレッドに書き込まれたものだったが、当然ながらレスした人とも話が噛み合わず、なんとなく「本当にヤバい奴が来た!」と言った雰囲気が現れている。
そのあまりの電波っぷりに当時は模倣品のようなコピペがいくつか生産され、ちょっとした流行を作ったほどである。
この話は便宜的に「全く意味が分かりません」というタイトルが付けられ、オカルトまとめファンの間では秀逸な創作系の電波モノとして喜ばれていた。
ところがこの数年後、「友人から聞いた」という切り口で全く同じ話を語る人間が現れ、オカルトまとめの住人が関連性を指摘すると「書き込みをしたのは友人かも知れない」と語りだしたのだ。
詳しく話を聞くと、その友人は事故を起こしたバスの中に乗っており、事故直後には車外に身を投げ出されて気を失っていたとのことで、その影響で記憶や言語に障害が起きてしまっているという。
全ては自作自演かあるいは創作で、「事故にあった本人」と「友人」も誰かが1人2役を演じて書き込んだとも考えられる。
いや、仮にそうであったとしても、その構想を数年単位で実現させたのだから十分に人間の狂気な部分が垣間見えるわけだが…
とあるオカルトまとめ系の住人が、該当すると思われるバス事故のネット記事を見つけてしまったものだから、さあ大変。
もちろんそのバスに「書き込みをした本人」が乗っていたとする事実確認は取れていないが、もし誰かが適当に書いた妄想がここまで関連性の高い情報と結びついたとしたら、あまりにも出来過ぎた話である。
この「物語」はオカルトまとめ住人の間ではある種の都市伝説的なエピソードとして今も語り継がれている。
『自己責任系』のホラー話が怖い!
オカルトまとめの本家「洒落怖」の人気が絶頂だった2000年代中期、当時は様々な「人気作」が存在した。
有名な「リゾートホテル」や「ヤマノケ」などもこの頃に発表されたオカルトまとめを代表するエピソードだ。
そうした逸話を押しのけて当時最も人気だったのが『自己責任系』と呼ばれる類の話である。
中には「読むだけで悪影響が出る」という胡散臭いパターンの『自己責任系』もあったが、人気が高かったものは「何かしらの行動をすることで良くない結果が起こる」タイプのモノ。
こうした話の中でもオカルトまとめサイトでよく紹介されるのは「ひとりかくれんぼ」もしくは「ひとり鬼ごっこ」と呼ばれる都市伝説だろう。
ネット上ではかなり知られた噂だが、これもオカルトまとめ発祥の都市伝説である。
簡単な手順だけ紹介すると…
1.手足のあるタイプのぬいぐるみを用意し、中身を全てくり抜く。代わりに研ぐ前の米と自分の爪を入れる。
2.あらかじめ隠し場所を決めておき、そこに塩水を用意しておく。
3.午前3時になったら水の張られた浴槽にぬいぐるみを沈める。
4.風呂場に行き「○○(ぬいぐるみの名前)見つけた」と言いながら、刃物でぬいぐるみを刺す。
5.あらかじめ塩水を置いた場所に隠れる。
と言った感じで、本来はもう少し細かいルールがいくつか存在するのだが、詳しくはwikiなどを見ると良いだろう。
これらの手順通りに実行すると、所定の位置に隠れている最中に家の中で 「怪奇現象」が相次ぐという。
実際にオカルトまとめの住人も面白がって試したのだが、ぬいぐるみの位置が変わっていたり、消したはずのテレビが勝手についていたなど数多くの心霊現象が報告されている。
実はこれ、こっくりさんなどに代表される降霊術の儀式的な要素がいくつも含まれた危険な遊び。決して冷やかし半分でやってはならない類のものである。
しかし一方で、こうしたオカルトまとめの考察を行う人の中には「とある大学のサークルが都市伝説の広まり方を調べるためにでっち上げたホラ話」とも語っているが、真相は定かではない。
また『自己責任系』の中には「鏡に向かって延々と『お前は誰だ』と言い続けると精神が崩壊する」という「ゲシュタルト崩壊」なるタイトルの怪談もある。
これはかなり効き目があるらしく、実際に大戦中のナチス・ドイツが捕虜にやらせていたとも言われている。
初めはなんの変化もないのだが、ある時を境に「自分が自分ではない」感覚におちいり、また症状が進むと鏡の中の自分が勝手に動いているように感じてくるのだとか。
これはれっきとした精神障害なので、この時点で病院に駆け込めばまだ助かる見込みはあるが、もし構わず続けていると…
ちなみにゲシュタルト崩壊は「同じ文字を連続して並べると途中から違う文字に見えてくる」ような状態のことを指す言葉として有名だが、この話が紹介された当時はあまり「ゲシュタルト崩壊」という言葉を知る人もいなかった。
オカルトまとめファンの中には、この逸話こそ「ゲシュタルト崩壊」という言葉を世に広めた作品であると信じて疑わない人もいるとか。
その「ゲシュタルト崩壊」と「ひとりかくれんぼ」に並んで「3大自己責任系」と称されるのが、「夢日記」と呼ばれる怪談だ。
これもオカルトまとめ「洒落怖」発祥のエピソードだが、タイトル通り夢の内容を日記に書くというものである。本当にただそれだけなので、何も怖いことなどない、起きるはずがないと多くの人が思うだろう。
ところが次第に夢と現実の区別がつかなくなり、記憶も曖昧になってくると言う。もちろんこれもオカルトと言うよりは精神障害の一種。
早めに止めれば問題はないが、あまりにも症状が進行すると「やったと思ったことをやっていない」逆に「やっているはずのないことをやっている」と言った奇妙な感覚に襲われてしまうのだ。
オカルトまとめによれば「夢日記」もやはり最終的には精神が壊れてしまうらしいので、もし興味本位で試したとしても違和感を覚えた時点で中止しなくてはならない。
そして当然ながら精神病院の先生にも相談しよう。
とにかく『自己責任系』と呼ばれるからには、試せば何かしら良くない事が起こる証拠なのだ。
オカルトまとめの住人はこぞって実行しようとする者がいるが、彼らが「その後どうなった」かは誰も知らない。命が惜しければ試さないのが賢明である。
今回は「洒落怖」を中心としたエピソードを紹介したが、ネット上には他にも多くのオカルトまとめサイトが存在する。
機会があれば別のオカルトまとめ系にアップされている怪談も紹介しよう。