【心に響く】スラムダンクの名言・名シーン集まとめ
バスケット漫画のトップオブトップとも言えるスラムダンク。
実はこのスラムダンクは桜木花道が入部する春からインターハイが終わるまでしか描かれていない。しかしそこには、数々の心に響く名言が残されている。
また、動画サイトやSNSなどでよく見かける名言がある。コピペやテンプレと呼ばれるやつだ。たとえば「計画通り」…これはデスノートが元ネタの名言である。
今回はそんな青春真っただ中の名言から、思わずマネしたくなるセリフまで多数紹介しよう。
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ここがポイント!
「負けは負けじゃない!」名言から学ぶ次への活かし方
主人公・桜木花道の所属する湘北高校。全国大会の2回戦で強豪・山王工業と戦うことになる。彼らは昨年大会の優勝校であり、無敗の最強チームと呼ばれていた。
この対決はスラムダンクの中で事実上、最後に描かれた試合だ。作品で言えばクライマックスである。そこで湘北は奇跡とも思える勝利を掴んだ。喜びにわく湘北メンバーたち。
一方で無敗だった山王工業は多くの選手が初めて「負け」を経験する試合となった。当然みんな悔しがり、コート裏の廊下で泣く選手までいた。
その時に山王工業の監督が言ったセリフがこちら。
「負けたことがあるというのがいつか大きな財産になる」
湘北という無名の弱小チームに負けたことは大きなショックだった。観客すら誰も予想しなかった事態である。だがそんな負けでも「負けたこと自体に価値がある」と監督は語っている。
失敗して落ち込んだ時、くよくよと引きずることはない。その経験は活かし方次第であなたの宝物になるのだ。
ちなみに、筆者は高校時代サッカー部に所属していた。特に秀でたチームだったわけでもなく、こんな言葉が生まれる環境に身を置きたかったと自信の青春を悔いてしまう。
隠れた名言、宮城リョータの生き様!
「ドリブルこそチビの生きる道なんだよ!」
これは山王工業戦で宮城リョータが放った名言である。宮城リョータは高身長の多い山王工業相手にどうやって戦うか選択を迫られた。その時に出した結論がこの名言だ。
彼の身長は168センチと、スラムダンクの中ではかなり低い。そもそもバスケット部の強豪ともなれば190センチとかが当たり前の世界だ。身長は武器でもあり、立派な才能でもある。
そうした相手と戦うのに何が必要か?結果、宮城リョータはドリブルを選んだ。これはスラムダンクに限ったことではなくて、現実世界にも身長の低いプロバスケット選手は存在する。
例えば、一時期話題になった田臥選手(173センチ)などだ。そして彼らの魅力の一つには、やはりドリブルがある。この名言は「方法次第で弱点も長所に変えられる」と教えてくれている。
特に身長など自分の力ではどうしようもない。こうした壁にぶち当たったとき、真っ向から勝負をしても恐らく厳しいだろう。
「スラムダンク」を決めれば確かにカッコいいけど、「ドリブル」だっていいじゃないか。
深く考えさせられる名言だ。
漢(オトコ)田岡の目上の人に心がけてほしい名言!
田岡茂一、陵南の監督として知られる人物だ。スラムダンクにおいて彼はネタキャラとして扱われることが多い。
しかし、決めるときは決める「漢の中の漢」でもある。
そんな彼の性格を決定づけた名言がこちら。
「敗因はこの私!陵南の選手たちは最高のプレイをした!」
これは湘北vs陵南の試合後に行われたインタビューでのこと。「最後はほとんど思惑通りに試合が進んだ」としつつも、「木暮と桜木にやられた」とも語っている。また、その2人を「相手校の不安要素」と決めつけていたと明らかにしている。
試合は陵南の負けで終わったが、その原因は田岡自身の思い込みにあったのだ。そして彼は実際にこの名言で非を認めた。選手は最高のパフォーマンスを見せたと褒めてさえいる。
例えば会社でも、自分の失敗を部下のせいにする上司は多い。そんな世の中で田岡監督のような存在は貴重だ。もちろんスラムダンクという漫画の世界ではあるが、実際に存在してくれたらどれだけ素晴らしいだろう。
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彼は指導者としても優秀だ。田岡は回想シーンである新入部員を怒鳴りつける。
「手を貸すな!」
「倒れたら許してもらえると思ってんのか!」
今のご時世では考えられないスパルタだ。ちなみにスラムダンク連載当時の1990年代はこうした教育方針が普通だった。しかし田岡は厳しくする一方で、こんな名言を残している。
「ゆっくりでもいい。自分の力でやり遂げろ」
決してスパルタばかりではなく、選手を温かく見守る一言だ。そうして厳しくも丁寧に育てられたのが陵南のキャプテン魚住である。田岡監督の夢はそんな魚住をキャプテンにした陵南が全国大会に出ることだった。
残念ながら叶わなかったが、この辺りは特に名言が多く存在する。スラムダンク屈指のシーンなので田岡監督の男っぷりと合わせて是非。
もはやネタの定番!仙道が放った試合中の名言
「まだあわてるような時間じゃない」
ネット上ではたまに特大アスキーアートと共に見られる名言だ。言葉とは反対に諦めざるを得ない状況でよく使われる。
これはアスキーアートを見ればわかるが、スラムダンクの登場人物・仙道の名言である。全国大会の神奈川予選で仙道を要する陵南が湘北と戦う。
はじめは陵南有利だったが、キャプテンの魚住が退場処分になってから流れが変わり、とうとう逆転されてしまった。焦っていつものプレイができないチームメンバーを落ち着かせるために放ったのがこの名言である。
彼がチームの主力であることを印象づける、スラムダンクの中でも特にアツい場面だ。実際に、スラムダンクの作中では逆転できるくらいの時間も残されていた。つまり本来は「落ち着いて状況をよく見ろ」という使い方が正しい。
ちなみに仙道関連では他に、海南戦で彼のチームメイトたちによる名言もある。
「仙道ならきっとなんとかしてくれる」
これもスラムダンクの中では彼の信頼度を表す名シーンだろう。ただしネット上では、しばしば問題を無責任に丸投げするときにも使われる。実際の意味とだいぶ違うのは言うまでもない…
名言にも定評のあるスラムダンク界の不幸男!
仙道と同じく陵南高校のプレイヤーである池上。彼もまた、特にネット上で有名な名言の持ち主である。
「ディフェンスに定評のある池上」
そのままの形では見たことがないかもしれない。では「○○に定評のある□□」ならどうだろう。汎用性が高いので様々なバリエーションで用いられる。
名言の通り、池上はスラムダンクの中では海南戦でビッグチャンスのきっかけを作るなど活躍の場が多い。また意外にも陵南高校の副キャプテンだ。しかし普通のルックスとディフェンスの地味さから、知名度は低い。
スラムダンク作者の井上雄彦氏すら適当に扱っている始末だ。なぜなら彼の名前は「亮二」だが、これはアニメ化するときに仕方なく付けたものである。
そう、漫画版のスラムダンクでは名字しか語られないのである。
華やかな名言に埋もれてしまったキャラ、それが池上というキャラなのだ。
名言界のビッグボス!スラムダンクと言えばやっぱりコレ!
「あきらめたら試合終了ですよ」
思わず安西先生ー!と叫びたくなる名言だ。
この名言はスラムダンクの中で2回ほど登場している。正しくは「あきらめたらそこで試合終了だよ」あるいは、語尾が「ですよ」だが、ネット上では逆の意味で使われたりもする。
これも「まだあわてるような…」と同じで、ネタ的に見る場合は「あきらめろ」という意味でよく用いられる。ただしスラムダンクではもちろん、そんな使われ方はしていない。あくまで安西先生は勝てる見込みを信じてこの名言を放っている。
ちなみに中学時代の三井寿が残り時間10秒という、1点差負けの状況に追い込まれた時に使ったのが一度目。二度目は全国大会の2回戦で湘北が山王工業と試合をした時だ。
20点近くも差を付けられて敗戦ムードが漂う中、桜木に向けてこの名言を送ったのである。結果、どちらの試合も名言をもらった側が勝利している。安西先生は諦めないことの大切さを教える一方で、選手の実力もしっかり見抜いていたのだ。
ネタ的な見方をしない場合にも、ネット上では「がむしゃらに頑張れ」という意味で使われがちなこの名言。しかし実際は「勝てるのに諦めたらもったいない」とするニュアンスが強い。この名言はもしかすると、本作のスラムダンクより有名だ。
だからこそ意味を正しく理解してもらいたい。
また、何をやっても駄目な人には「まるで成長していない」という安西先生らしからぬ名言もある。セットで使うとある意味ダメージ大だろう。
試合中のものが多いせいか、スラムダンクの名言は少ない言葉でビシっと決めるものがほとんどだ。使う側(ファン)としては汎用性も高くて便利かと思う。だからこそ、逆にネタとしても扱いやすくなっているわけだが…
様々なシチュエーションで使用されるのは、スラムダンクがそれだけ名作だという確かな証拠である。
スラムダンクの「続編」をファンが待ち望むのはナゼ?
別記事でも紹介した通り、未だにスラムダンクの続編に期待している人は少なくない。
そう思われる終わり方をしたのが最大の原因だが、中にはこうした名言を楽しみにしている人もいるのでは?
ド青春まっただ中のスラムダンクから、みな心に響く名言をもらいたいのである。