「ウォーリーを探せ」の都市伝説…主人公は殺人犯!?
「ウォーリーを探せ」という本を知っているだろうか?
これは1987年にイギリスで発売された作品で、大量の群衆の中からウォーリーを探すという「間違い探し」がコンセプトの絵本である。
これが発売後、またたく間に世界中で大ブームとなった。もちろん日本でもテレビゲーム化されるなど、ウォーリーを探せは一大ムーブメントを起こした。
さて、こんなウォーリーを探せにも実はある都市伝説が噂されている。これは身の毛もよだつ恐ろしい都市伝説だが、今回はこちらを紹介したい。
ここがポイント!
「ウォーリーを探せ」は逃亡犯を見つけるための作品?
ウォーリーを探せにはこんな都市伝説がある。それは「主人公が殺人犯である」というもの。
ちなみに作品の設定だと、彼は単なるバックパッカーだ。しかしウォーリーにはモデルとなる人物がいた。
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その人物こそ真の殺人犯であり、問題の都市伝説は間違って伝えられたものである。このモデルとなった人物だが、名前は「ジム・ジャック」という。
1970年代のイギリスで最大25人もの子どもが被害にあったとする連続殺人犯だ。あまりに凶悪だったため、当時のイギリス警察は事件そのものを隠そうとした。
ちなみにこの事件は、現代においても一切情報が出てこない。都市伝説的に言えば、イギリス警察が隠ぺいに成功したのだ。
ところがこのジム・ジャックという男は警察に捕まったのち、刑務所からまんまと脱走している。そして見事に行方をくらました…今もなお彼は逮捕されていないのだ。
事件自体は隠せたのに犯人は隠しきれなかったというイギリス警察のお粗末な話である。だが、この都市伝説にはまだ続きがある。
マーティン・ハンドフォードというイギリス人作家がどうしてか、この事件を聞きつけた。
「凶悪犯が野放しになっているなんてマズい!」
危機感を覚えた彼はすぐさま行動を起こした。そして作られたのが「ウォーリーを探せ」なのだ。
都市伝説によるとウォーリーを探せには「殺人犯は今も人ごみの中に紛れている」という、子どもたちに当てた警告が込められている。
さらにこの本が売れれば、多くの子ども達は安全な家の中で過ごすことになる。この辺りは作者の狙い通りなのかもしれない。
ウォーリーは精神異常者だった!?都市伝説を裏付ける証拠が続々と…
この都市伝説だが、信ぴょう性はかなり低い。というのも、他の都市伝説と違って証拠になる情報がないからだ。
しかし噂されるからには何かがあるはず…そこで「ウォーリーを探せ」について再度じっくり調べてみた。
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まず主人公のウォーリーだが、彼のシンボルマークは赤白ボーダーの服と同じデザインの帽子である。縞柄の服と帽子といえば囚人服そのものだ。
普通は黒と白のツートンだが、モデルとなったジム・ジャックを精神異常者だとする都市伝説もある。なぜならイギリスでは、精神異常の囚人には赤白ボーダーの服を着せるという。
また都市伝説によれば眼鏡や杖も「変装のために付けている」とか…さらに、ウォーリーを探せの主人公=ジム・ジャック説を裏付ける証拠は彼の格好だけにとどまらない。
「ウォーリーを探せ」の作品内には、彼以外にも多くの人や物が隠されている。例えば犬のウーフやガールフレンドのウェンダ。
作中では彼らもウォーリーと一緒に見つけてほしいと書かれてあり、ここだけ見れば同じ作品を何度も楽しめる気のきいたコンテンツと言えるだろう。
しかし、このコンテンツの中には「ウォーリー親衛隊」と呼ばれる子ども達も登場する。実は彼らの人数が総勢25人。なんと都市伝説で語られる「被害者の人数」と一致しているのだ。
だがこれは「鶏と卵」のような話で、都市伝説で言われる内容が先か、それとも後付けによる単なる噂話なのか…
どちらを信じるかはアナタ次第。
「ウォーリーを探せ」の登場キャラに共通する「W」の意味とは?
ウォーリーのモデルが殺人犯だとする都市伝説と関連して、さらに興味深い裏設定がある。
主人公のウォーリーや先ほど紹介した愛犬のウーフ、そして恋人のウェンダ。彼らには一つの共通点がある。Wally、Woof、Wenda…ご覧のとおり名前の頭文字が全て「W」なのだ。
またアニメ版では「魔法使いのおじいさん」とされている「しろひげ」も海外版では「Wizard Whitebeard」となっていて、やはりWから始まっている。
さらに外見がウォーリーそっくりの悪役・オドロー(Odlaw)。
彼はOから始まっているものの、これは北米版・ウォーリーを探せの「Where’s Waldo?」というタイトルから来ている。
もうお気付きかもしれないが、Odlawを逆さ読みするとWaldoになるので、都市伝説的に見れば彼の頭文字もWで一致している。
ここまで来ると一概に「偶然」という言葉だけでは片付けられない。しかしナゼ頭文字がWなのか?
ある都市伝説では、これは「Wanted」を意味していると言う。そう、ウェスタン映画などでよく指名手配犯のチラシに書かれているアレだ。
「殺人犯を追ってくれ」という願いが登場人物の名前にも込められているという都市伝説なのだ。
なお作中では「悪役」のオドローだが、この説を信じるならウォーリー(殺人犯)から見て悪者=「正義の味方」とも考えられる。
さらに興味深い話があって、国際刑事警察機構(インターポール)という有名な組織がある。
日本ではICPOと略されるが海外ではOIPCと略されることが多いのだ。OdlawのOはOIPCを表しているのかもしれない。