過去にはクレームも…ハンターハンターの都市伝説・裏話【5選】
収集家や用心棒、冒険家など「ハンターハンター」では様々な世界が描かれている。
「ハンター」という視点で幅広いジャンルを扱うことが魅力の一つだ。
しかし、話題の豊富さに負けないくらい都市伝説があることはあまり知られていない…
今回はそんな、ハンターハンターにまつわる都市伝説の数々を紹介しよう。
ここがポイント!
タイトル「ハンターハンター」の由来はドコから来たのか?
多くの人が疑問に感じるのが「ハンターハンター」というタイトルである。なぜ2回続けているのか?
これにはちょっとした都市伝説的エピソードがある。前作「レベルE」の連載を終えた作者の冨樫義博氏。
彼は次に、自由度の高い「ハンター」の漫画を描こうと考えた。しかし中々タイトルが決まらない…
そんな時、テレビでダウンタウンが漫才をしていた。
「なんで2回続けんねん!」
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浜ちゃんこと浜田雅功のキレのあるツッコミを見た冨樫義博氏。「これだ!」とひらめいて、作品タイトルも2回続ける「ハンターハンター」にしたのである。
ちなみにタイトルで言えば前作「レベルE」にもちょっとした都市伝説がある。この作品はエイリアンを中心にした話。
そのためレベルEの「E」はエイリアンの頭文字。だったのだが…本当のスペルはALIENなので正しくは「レベルA」である。
うっかりミスがそのままタイトルになったという都市伝説だ。とは言っても、AよりEの方が印象強いか。
都市伝説ではなく実話?ハンターハンターのキャラ名・地名の由来
例えばハンターハンターの主人公・ゴン。彼の正式名称はゴン・フリークスだ。
アニメ版の声優・竹下順子氏によると、これはコーンフレークをモジったものだという。ちょっとユニークな都市伝説ではないだろうか。
だがそんな一風変わった名前の付け方が、ハンターハンターには数多く存在する。キルアたちゾルディック家もそんな都市伝説の一つだ。
彼らのうち、兄弟の名前を年齢順に書き出すとこうなる。
「イルミ・ミルキ・キルア・アルカ・カルト」
何か気付かないだろうか?そう、全て3文字のしりとり。しかも真ん中が「ル」になっているのだ。
また祖父はゼノなので違うが、父親はシルバとそれっぽい。どうやらゾルディック家でも最近始まった習わしのようだ。
もう少し大きい視点で見ると、ハンターハンターに登場する地名にも都市伝説な由来がある。例えば、オークション編に登場したヨークシンのモデルはニューヨーク。
ヨークシン=ヨーク新。順番を変えて「新ヨーク」にするとニューヨークになるといった感じだ。ヨークシンがあるヨルビアン大陸も、ヨーロッパを意味するヨーロピアンから来ている。
大陸では他に「アイジエン」もアジアン→アジアと同じ構造である。この様にハンターハンターには、モチーフとなった場所をモジった名前が多い。
もはや都市伝説というか実話レベルだが、ハンターハンターは「地球のパラレルワールド」といったところか。
ハンターハンター最大の謎!クラピカの「人差し指」の能力とは
ハンターハンターの初期、試験編とも呼ばれる頃から登場しているキルアやレオリオ。同じく試験編からゴンと一緒にいたクラピカ。
この3人を準主役と見ているファンも多い。さてそんなクラピカだが、彼は他のハンターより念能力の数が多い。
具現化系の特性を活かして5つの指にはめた鎖からそれぞれ別の能力を発動するのだ。
「癒す親指の鎖」(ホーリーチェーン)
これは各自のヒーリング能力を強化する。
能力名には全て各指の名前が付いている。最も有名なのが「束縛する中指の鎖」(チェーンジェイル)ではないだろうか。
これは旅団員(クモ)を強制的に「絶」の状態にする能力だ。クラピカ最大の見せ場であるオークション編で披露された。
「導く薬指の鎖」(ダウジングチェーン)
「律する小指の鎖」(ジャッジメントチェーン)
他の指もこの様に明らかになっている。しかし作中を調べても、何故か人差し指の能力だけは未登場なのだ。
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このことから都市伝説マニアの間では様々な憶測が飛びかっている。5つの指の中で最も動かしやすいのが人差し指だ。
そのため、おそらくクラピカが得意とする具現化系の能力ではないか。これが都市伝説の中で最も有力な説の一つだ。
なおクラピカと言えば、エンペラータイムとも呼ばれる「緋の眼」状態も特徴的。しかし多くのハンターハンター読者が勘違いしているが、これは自身の念能力を100%発揮できる状態。
限界をこえて強くなれるスーパーサイヤ人とは違うのだ。
ゲーム画面に出る「怖いメッセージ」が都市伝説級のクレームに発展…
世代をこえて大人気のハンターハンター。今までもゲーム化されたことはあったが、2014年にはとうとうアンドロイド版のアプリとしても登場した。
その名も「ハンターハンター・バトルオールスターズ」。出だしも好調でこのまま人気アプリになるか。
そう思われていた2015年3月のこと。ネットの一部でバトルオールスターズにまつわる、ある都市伝説が広まった。
それはゲーム内のハンター文字を解読すると、とんでもない言葉が浮かんでくるというものだ。ハンター文字とはハンターハンターに登場する専用文字のこと。
ゲーム内でもいくつかの場面で使用されていたが、五十音表に置き換えることが可能だ。問題となったのはスタミナゲージが減ったときに現れるもので、ユーザーの一人が何気なく解読してみると…
「おまえら ぜんいん そうぜつな くつうを うけて しねばいい」
どう変換するかはお任せする。
ともかくかなり強烈なメッセージだった…調べていくうちに、都市伝説ではなく事実だと判明。
ネット上はたちまち祭りのような騒ぎとなった。
「見えないところでユーザーを馬鹿にしてたなら企業としての体質を疑う」
こんな意見まで飛び出す始末だ。
最終的にハンターハンター・バトルオールスターズの運営元「バンダイナムコ」より正式な謝罪とお詫びの品がプレイヤーに送られ、騒動は終結した。
都市伝説によると、問題となった文字はスタッフの一人によるイタズラだったそうだ。だが、これに対しても「会社の管理が甘い」と熱が冷めやらぬユーザーがいた。
一方でオールドユーザーは「ファミコン時代ならこれくらい普通」とおおらかな声もあった。もはや都市伝説にまでなった「たけしの挑戦状」では実際にこんな文章が出てくる。
「こんなゲームにまじになっちゃってどうするの」
しかも、必死にクリアしたエンディングで。ゲームはもうちょっと気を抜いて楽しんだ方が良いのかもしれない。
ハンターハンターの単行本が手抜きすぎると話題に!
ハンターハンターはある意味で都市伝説として語られているが、これは雑誌を掲載する際の「絵の汚さ」にあった。
普通の漫画はいわゆるラフ画と呼ばれる下書きに、ちゃんとしたペンを加えてまともな絵にする。それだけラフ画はまともな状態とは言えないのだが…
しかしハンターハンターの凄いところは、そのままの状態でジャンプに掲載されること。こんな作品は他にない。まさに都市伝説である。
はじめこそ読者も怒りの抗議を送っていたが、そのうちみんな慣れた。というより諦めたと言った方が正確かもしれない。
ただこれは、あくまでジャンプ掲載時の話。ハンターハンターの単行本ではちゃんと手直しがされている。いや、されていた…
何があってもコミックスだけは手直しされる。そんな信仰すら都市伝説だったと証明されたのが「第32巻」。
背景がただの線で描かれていたり、スクリーントーンの切り抜きが適当だったり、雑誌掲載時そのままの状態で収録された。一説では映画の公開に間に合わせるためだったとも言われるが…
いずれにしろ、単行本くらいはまともな絵にしてもらいたい。ちなみに32巻は作者コメントも手抜きっぷりがひどかった。
「柿の種、最強」
これだけである。先生、もう少しがんばってください…(笑
とは言え、これも「富樫先生らしさ」全開ということでご愛嬌と考えるべきなのか。