霊を呼び寄せる!?「合わせ鏡」の怖い意味、その使い方とは
オカルトシーンではよく「合わせ鏡」をすると不幸なことが起こるなどと耳にする。
しかし「じゃあどうして?」と聞いても、その意味を正確に説明できる人は少ないだろう。
そこで今回は、合わせ鏡がタブーとされる意味をありったけ紹介してみた。
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「合わせ鏡」の本来の意味とは?どうしてこんなものが作られた?
そもそも「合わせ鏡」とはどういった目的で作られたものなのか?人は禁止されるものほどやってみたくなる「あまのじゃく」な性質を持っているが、危険な意味を含んでいるという「存在」すら作ってしまうのか?
実はそうではない、合わせ鏡にはれっきとした存在理由がある。1つは自分の背中を見るためだ。
当然だが人間は1枚のミラーで自分の背面を見ることはできないので、こんなときに合わせ鏡が役に立つ。また合わせ鏡には視覚効果から部屋を広く見せるためにも使われる。
単純に一枚のミラーを置いただけでも意味はあるが、合わせ鏡にすることでいわゆる相乗効果が生まれるのだ。この原理を利用した万華鏡を見れば一目瞭然だろう。
のぞき込めばまさに無限の世界が広がる万華鏡は、合わせ鏡にする意味を十分に証明している。と言ったところで、そろそろ本題に入ろう。
合わせ鏡が恐ろしいとされるそのオカルトチックな意味とは?
合わせ鏡には「霊の通り道」としての意味が…
古くより日本では鏡を占いや風水に用いたり呪術的な儀式に使ったりと、神聖なものとして捉えてきた。つまり鏡には元々オカルトな意味が込められているのだ。
こういった部分で考えると、合わせ鏡にはその間に霊の通り道を作り出してしまう結界的な役割がある。何もないところに霊道を作り上げてしまうが、短時間なら特に問題はない。
しかし長いこと合わせ鏡を放置していると、その空間にオカルト的な意味を生み出してしまうのである。風水をやっている人ならご存知だろうが、鏡は一枚だけでも強力な効果がある。
昔から姿見を使わない時は「布をかけろ」と信心深い人がよく言うが、あれも強力すぎる鏡の力を封じる作用があるのだ。ただのミラーですらこうした迷信が生まれるほどである。
合わせ鏡がいかに「霊的な意味で」すさまじいか分かるだろう。また合わせ鏡の中には三面鏡などの「多面鏡」も存在するが、同時に映り込ませる枚数を増やせば増やすほど、囲まれた空間がどんどん危険な場所になるようだ。
都市伝説的なエピソードとしてこんな話を聞く。大きさの合った鏡を4つ用意し、映り込む面と面が向き合うようにスクエアに囲む。
この時、方角はきっかり「東西南北」に合わせること。深夜0時36分になったらその中に火のついたロウソクを置く。(もちろん土台は安定させること。でないと、別の意味で怖いことになる)
ロウソクの火をそれから27分間のあいだ放置して中を覗くと…そこには口で語るのもはばかられる程、世にも恐ろしい光景が広がっている。
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実際にこの都市伝説を試した人は、恐怖のあまり精神的におかしくなってしまい、ひどいケースでは自ら両目を失明させるなどの行為に及ぶ人も出たという。
上記のエピソードはあくまで都市伝説だが。合わせ鏡の「本来の意味」を考えれば、この様なふざけた遊び方がどれだけ不吉な結果を生むか理解できるだろう。
ほかにも存在する合わせ鏡の都市伝説
合わせ鏡が昔から「不吉な意味を持っている」というのは上述の通りだが、そのせいか世の中には合わせ鏡にまつわる数多くの都市伝説が囁かれている。
たとえば、深夜0時ピッタリに合わせ鏡を見ると将来の自分の姿が見えるというものだ。都市伝説のパターンにはいくつかあって、たとえば3時33分にのぞくと死んだときの姿が見えるとも言われる。
この時間に覗いて映る顔が年老いたものだったらいいが、もし若い姿のままの自分が映っていたとしたら…またほかの時間によっては過去の姿がみられたり、天国や地獄、あるいは異世界と繋がるなどの都市伝説もある。
ほかにもよく聞かれるエピソードとして「合わせ鏡を見ていたら、向こう側の自分が手を振ってきた」という思わず背筋の凍りつく話もある。
三面鏡の前で遊ぶ子どもが手前に振り向いた瞬間、合わせ鏡に映った姿だけが一時停止ボタンを押したように振り向きざまの姿でストップした…という有名な心霊動画もあったくらいだ。
更に、これと似たような画像がネット上に存在する。合わせ鏡の前に「とある人形」の置かれた一枚の写真。一見するとなんの変哲もない画像だが…
よく見ると手前の人形が左手を挙げているのに対して、なんとミラーに写り込んだ人形も「向かって右側の手」つまり左手を挙げているというショッキングな光景が広がっているのだ。
一見すると普通の画像だが、意味が分かるとシャレにならないほどの怖さが襲ってくる。これと似たようなもので「ピカチュウの合わせ鏡」と呼ばれるものが、ネット上には存在する。
やはり合わせ鏡の向かい側にピカチュウを置いて撮影されたものだが、本来横向きに映り込むはずの右側のピカチュウが前を向いているように撮影されているのだ。
撮影者はその後、ピカチュウの人形を捨てたといったが…不幸な目にあっていないことを祈るばかりである。ただし合わせ鏡というのは本来、我々の生活に深く根付いたものである。
たとえば床屋や美容院でも合わせ鏡が使われているし、そもそも「三面鏡」が普通に市販されている意味を考えれば都市伝説の大部分がデマである事はなんとなく分かるだろう。
だが、ミラーの向こう側に映る姿は自分であって自分ではない…言うなればドッペルゲンガーみたいな存在である。そのドッペルゲンガーが無数に映る合わせ鏡に怖いイメージを覚えても無理はないのかもしれない。
ちなみに人間は鏡像認知ができる、数少ない種類の生物である。要するに「何かに反射して映った自分」が「自分の分身」と認識できる能力であり、これは一部の霊長類など知性の高い生物にしか行うことができないのだ。
この特性を利用して群れを多く見せる狙いから、ペンギンの水槽を合わせ鏡にしている水族館まである。合わせ鏡は単に怖いだけでなく、ちゃんと意味のある使い方も存在するのだ。