こっくりさんよりも怖い!?「さとるくん」の都市伝説
ネット上を中心に広まっている都市伝説「さとるくん」の噂をご存知だろうか?
実はこの「さとるくん」。現代版こっくりさんとも言える都市伝説なのだが、ある意味ではこっくりさんより危険とも語られている。
そこで今回は、都市伝説のエピソードとともに「さとるくん」の正しい呼び出し方を紹介しよう…
恐怖の都市伝説「さとるくん」とは?
さて、まずは「さとるくん」についてだが、あまり聞き馴染みのない都市伝説なので内容を知らない人も多いだろう。
先ほども書いたように、「さとるくん」は現代版こっくりさんのような都市伝説だ。公衆電話で10円を払った後、自分の携帯電話にかける。
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通話状態になったら「さとるくん、さとるくん、おいでください」と唱える。その場では何も起こらないが、「さとるくん」の呼び出しに成功すると24時間以内に着信が来るのだ。
電話の相手は、もちろん「彼」である。「さとるくん」は現在の居場所を告げるとすぐに電話を切ってしまう。
そしてある程度の時間が過ぎると、また彼から着信があるのだが…実はお互いの距離がどんどん狭まって行くのだ。
都市伝説によると、最終的に「さとるくん」は自分の背後まで来るようだ。このとき彼に質問をすると、どんな内容でも必ず答えてくれると言われている。
しかし。ここで気を付けたいのは、絶対に後ろを振り返ってはいけないという事。
もしこのルールを破って「さとるくん」の姿を見てしまうと…彼に霊界まで連れ去られてしまうという、これぞ都市伝説的な恐ろしい結末が待っているのだ。
また「さとるくん」が背後に来た直後に質問をしないと、やはりどこかに連れて行かれるそうだ。質問内容をあらかじめ決めておく必要があるという点も、この都市伝説のポイントだ。
ちなみに、この「直後」と言うのがどれくらいの間隔を指すのかは都市伝説によってまちまちだが、最も短いパターンでは「3秒以内」とのこと。ちょっとせっかち過ぎやしないか、さとるくん。
ともあれルールさえ守っていれば、どんな質問をしても必ず答えてくれると都市伝説では噂されているので、そこまで害がないようにも感じるが…
しかし上記以外にも、公衆電話で呼び出す際に10円玉の代わりに他の硬貨やテレホンカードを使っていたり。あるいは、24時間以内にかかってくる「さとるくん」からの着信に出なかったり…
これらの行為も場合によって、ルール違反になると都市伝説では言われている。
とは言っても…「さとるくん」の降霊に失敗するとどこかに連れ去られると言うなら、なぜ失敗したケースまで都市伝説として紹介されているのか?
これはだいぶ疑問に感じる所だが、いずれにしろ「約束事」を守らなければ恐ろしい目にあうという事のようだ。
つまり「さとるくん」の都市伝説については何があっても自己責任なので、くれぐれも正しい方法で呼び出して欲しい。
「さとるくん」と「メリーさん」、どっちの都市伝説がホント!?
さてこの「さとるくん」の都市伝説だが、似たような怪談にメリーさんと呼ばれるものがある。いや、どちらかと言えばメリーさんの方が有名だろう。
とある少女が引っ越しの際に捨てた、古い人形「メリー」。彼女が夜な夜な電話をかけてくるそうだ。
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電話が何度もかかってきて、その度にどんどん距離が狭まっていく。とうとう最後には…
「あたしメリーさん。いまアナタの後ろにいるの」
と言う、あまりにも強烈な一言で締めくくられる都市伝説。
さとるくんは体験者本人が呼び出すのに対して、メリーさんは呼んでもいないのに勝手にやって来るハタ迷惑な存在である。
ここを比べると二つの都市伝説は大きく異なっているが、その後の流れは大体同じだ。どうも「さとるくん」の都市伝説は、メリーさんのエピソードを元に作られた可能性が高い。
もっと言えばパク…いや、あくまでモチーフとしておこう。
もちろん「10円を使って」「質問の内容に答えてもらう」という形は「こっくりさん」の都市伝説に代表されるテーブル・ターニング系の降霊術にも似ている。
ただし「こっくりさん」は「使用した10円玉を使い切る」や「紙は48枚に破いて燃やす」と言った後始末が必要になる。
それに対して「さとるくん」の都市伝説では、途中の手順さえ間違えなければ、降霊が終わってから何かをする必要もない。
この辺りが何だかドライというか、クールな風潮が表れている気さえする。元々存在したメリーさんの話をモチーフにするのも「現代の都市伝説」らしさを感じる。
密かに映画化していた「さとるくん」
この手のオカルト話は昔からたびたび映像化されることがあったが、ご多分に漏れず「さとるくん」の都市伝説もこっそりと映画化されていた!
題名もずばり「さとるだよ」という直球ド真ん中すぎるタイトルになっている。
しかしこの映画。驚くことに2015年の4月18日だけ、つまりたったの一日しか上映されなかったという、文句なしに都市伝説と言えるようなエピソードを持っているのだ。
「何かのトラブルが起こって上映中止になった!」
当然ながら、こういった話では一切ない。24時間以内に現れるとされる「さとるくん」の都市伝説にかけて…丸一日だけの上映というシャレた演出にしたからだ。
さらに撮影期間もたったの4日間とかなり急ピッチで進められたらしい。
上映時間50分のうちに「さとるくん」の都市伝説にまつわる3つのストーリーが、オムニバス形式で展開されるという中々見応えのある内容になっている。
現在はDVD化もされているので、上映時に見逃していたり興味のある人はぜひ。
実際に「さとるくん」の都市伝説については、ネット上でも数多くのエピソードが寄せられているし、「深夜に公衆電話で呼び出したら、早朝に着信があった…」という具体的な体験談まで存在する。
だが不思議なことに「さとるくん」の体験談を語る人たちの中で、最後まで都市伝説の内容をやりきった者は少ないのだ。
もしかすると、彼らの多くは途中で手順を誤って「さとるくん」に連れ去られてしまったのかも知れない…