《ジブリ都市伝説》宮崎監督がハウルの動く城に込めた本当の意味
「ハウルの動く城」は小さな町で働くソフィーが魔法使いによって老婆に変えられる所から始まる。
ちなみにジブリ作品と言えば、そのメッセージ性の強さから都市伝説や裏設定の噂は絶えない。
この作品もやはり例外ではなくファンの間で囁かれる話がいくつか存在した。
そこで、今回はハウルの動く城の「都市伝説」を3つほど紹介したい。
既に知っている人もそうでない人も気軽に読んでみて欲しい。
ソフィーの魔法は解けていなかった!?
ソフィーは荒地の魔女の魔法で老婆になるが、最後には無事元の姿に戻る。だが、都市伝説では「魔法は解けていない」とされる。
それもそのはず、彼女の髪色は未だ銀髪のままなのだ。とは言え、周りの皆は元の姿に戻ってカルシファーの願いも叶っている。
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では何故ソフィーだけ完全に魔法が解けていないのか?都市伝説によると、どうやら髪色の件は魔法のせいではないらしい。
ソフィーが単に多くを望まなかっただけだとされる。彼女は自分よりもカルシファーやハウルを救う事に必死で、若さを取り戻せたのはハウルによって自信を取り戻したからなのだ。
さらに、髪色が戻らない理由はハウルの発した言葉にも関係していた。彼はソフィーの髪色を見て「星色に染まった」と言ったが、それは「その髪色でも十分綺麗」だというハウルの優しさから来るもの。
大好きな人にそう言われたあげく、このままでも良いと思ったのだ。魔法云々よりもソフィーの心持ちで願いは叶い、髪色が戻ると伝えられている。
「ハウルの動く城」にはこんな都市伝説があったのだ。
何故ソフィーがカルシファーを救えたの!?
ハウルはカルシファーと契約をしていて離れられない存在である。カルシファーもそう話していたが…
昔、ハウルの元に偶然落下して燃え尽きそうになる。だがハウルが心臓を捧げることにより命を吹き返すのだ。
しかし、それもむなしく終盤に差し掛かる頃にはカルシファーの火が消えそうになる。これが消えれば当然、カルシファーもハウルも死んでしまう。
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結果的にソフィーが「カルシファー=ハウルの心臓」をハウルに戻して二人とも助かったが、これには疑問が残る。
本来なら契約を破ることになるのでカルシファーは助からないはずだ。
ちなみに都市伝説ではソフィーに「特別な力」があったと言われていて、それはハウルの動く城の「原作」でも明らかになっている。
それは「生命を吹きこむ」魔法に他ならないが、宮崎監督は何故かこの設定を曖昧にしていた。
ソフィーが魔法を使える設定を曖昧にした理由は?
宮崎監督は何故、この設定を明確にしなかったのか?都市伝説では彼女が強く願うことは「実現する」とされている。
また、彼女はハウルに心臓を戻す際にこう願った。「カルシファーには長く生きて欲しい、ハウルは心を取り戻して欲しい」
すると二人の魔法は解けるのだ。ここは都市伝説の伝え通り、監督は単に魔法の力だけでなく「大切な何か」を表現したかったのだ。
それは彼女によって皆の心が変わったことからも読み取れる。当初ソフィーは自分に自信がない時期があった。
しかしハウルたちと一緒に生活する中で強い心を持ち、自信を取り戻した。結果的に家族同然の絆も生まれているので、監督がソフィーを通して伝えたかったものは「心」の大切さに他ならないだろう。
一言メモ
いかがだったろう。今回は「ハウルの動く城」にまつわる都市伝説を紹介したが、この解釈には多少噂も含まれている。
とは言え、これらの話には単なる都市伝説では片付けられない温かさを感じる。その様に見ればきっとあなただけの「ハウルの動く城」が現れるだろう。