【みさえの病気】クレヨンしんちゃんの泣ける話がネット上で話題に…
クレヨンしんちゃんに限らず有名な作品にはたくさんの創作ストーリーがある。
これは言うなればファンが勝手に作った非公式のものだが、中にはかなり秀逸なものもある。
その他、ドラえもん・スラムダンク・サザエさん etc…国民的人気アニメにはこういった熱狂的な有志による裏作品が登場するのだ。
(いづれも記事にしているので興味があれば是非)
そこで今回は、筆者が個人的にこれは…と思った「泣ける話」をご紹介したい。
泣ける話「かあちゃん寝ちゃったの?」
今回紹介する「クレヨンしんちゃん」の泣ける話はこちら。ネット上でも特にクオリティが高いと評判の泣ける話だ。
この話を一話読み切りの「ダイジェスト版」でお送りする。ティッシュかハンカチの用意は出来ただろうか。
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みさえが悪魔の病気に…
「かあちゃんおかえりー!」
幼稚園バスから降りてきたしんのすけが玄関を開けて言う。そんなしんのすけにみさえは「帰ったらうがい!」と怒る。
クレヨンしんちゃんではよく見られる光景だ。
やがて夜になりひろしが帰って来る。夕ごはんの前に子ども達と一緒にお風呂に入り、みさえはその間に料理の準備を。
それはいつもと変わらない一日だった。しかし、お風呂から上がったところで異変が起きる。
三人が台所へ行くとみさえが気を失って倒れていたのだ。急いで救急車を呼び病院へ運ばれる。
医者が告げたみさえの病名は…「胃がん」。それもかなり症状が進んでいた。
「かあちゃんが死んだらとうちゃんのせいだぞ!」
ひろしからこの事実を聞いたしんのすけはパニックになった。
…しかしオペ室に運ばれるみさえの姿を見て冷静になる。
「オラがかあちゃんを守るんだ」
まるで映画版クレヨンしんちゃんのような心強さではないか。これだけでも泣ける話である。
だが、具合はどんどん悪くなる一方だった。日に日にやつれていく。
そしてとうとう意識を失い集中治療室に運び込まれた。
「覚悟はしておいてください」
医師から冷酷な言葉が告げられる…
二ヶ月後。みさえは未だに意識を取り戻していなかった。
野原家は運命の選択を迫られる。
「かあちゃんを楽にしてあげよう…」
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このまま死なせてあげる方が彼女にとって幸せだと考えたのだ。そう思ったときだった。
なんとみさえが奇跡的に目を覚ます。だがもちろん、病気が治ったわけではなかった。
「次に倒れたら本当に命が危ない」
彼女が起きたのは最後の力を振りしぼったからだった。
「もう次はない」
このことを聞いて一家は大きな決断をした。死んでしまう前に外に連れだして目いっぱい楽しんでもらおうとしたのだ。
後日、病院の許可も取れての外出となった。久しぶりの一家だんらんに四人とも大いにはしゃいだ。
移動中の車内ではクレヨンしんちゃんの「日常」があった。子ども達が悪ふざけをして両親があわてる、そんなクレヨンしんちゃんの日常…
一日中楽しんだみんなは最後に「ひろしがみさえにプロポーズした」思い出の場所におとずれる。
「野原一家が始まった場所だ」
「二人の子供にしてくれてありがとだゾ!」
みんな思わず泣き出す。涙でぐしゃぐしゃになった顔で最後になるかもしれない記念撮影をした。
「俺達の子供になってくれてありがとう」
その写真にはいつまでも変わらない「クレヨンしんちゃん」の姿があった…
驚きの大どんでん返し
実はこの泣ける話、もうちょっとだけ「続き」があるのだ。衝撃のクライマックスを覚悟してもらいたい。
一年後…桜が舞う季節。しんのすけは少し成長し、今年で小学1年生になった。
今日は彼の入学式。新品のランドセルを背負い、式のために用意した洋服を着ている。それはどこからどう見ても「お兄ちゃん」だ。
「じゃーいくぞー」
小学校に到着した野原家は記念写真をとるため校門の前にならぶ。
「はい、チーズ!」
写真には笑顔につつまれた四人の姿が。それはまさに奇跡だった。
一年前のあの日からみさえの病気は少しずつ回復していったのだ。入学式の少し前には無事に退院もできていた。
この泣ける話は最後にこうしめくくられている。
「これから先もずっと、この笑顔が続きますように…」と。
いかがだったろう。クレヨンしんちゃんだからこそ、やっぱり最後はこうあって欲しいという終わり方ではなかったろうか。
泣ける話とはいえハッピーエンドを望むものである。
…なに、全然泣ける話じゃなかった?それは筆者の語り方が悪かっただけなのでぜひ元の作品をご覧になっていただきたい。