SMAP解散の「黒幕」!?ジャニーズの裏にはびこる派閥抗争
2016年に正式に解散発表のされたSMAPだが、そこに至るまで「やめる」「やめない」のシーソーゲームが度々繰り返されたことは記憶に新しいだろう。
いわゆるこの「ゴタゴタ劇」はなぜ起こったのか?と言うと、これにはジャニーズの体制が関係していたようだ。
今回は、その大手アイドル事務所の暗部とも言える「派閥」について紹介したいと思う。
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ここがポイント!
本当に?ジャニーズは「3大派閥」によって構成されていた!
ジャニーズ1の騒動とも思われた、あの「SMAP解散劇」。一体なぜ巻き起こったのか?これには、当事務所の派閥的な体制が関係していたという。
と言うのも、一見して安泰に見えるこの大手芸能プロダクションは、いわゆる「一枚岩」などでは決してなかったのだ。
事情をよく知るジャニーズファンの間では、このプロダクションは大きく分けて「3つの派閥」に分けられているとたびたび語られる。
まず1つは、現社長率いる「ジャニー喜多川派」だ。ここにはV6やKinKi Kidsなどが所属しているが、今回の騒動にはあまり関係がない。
問題となるのは、残り2つの派閥である「藤島派」と「飯島派」である。
現・副社長である藤島ジュリーを長とする藤島派には、TOKIOや関ジャニ∞、そして事実上ジャニーズでトップクラスの人気を勝ち取った嵐などのグループが所属している。
一方の飯島(飯島三智)派にはキスマイ(Kis-My-Ft2)やSexy Zone、そしてSMAPとが属していたのだが…
この飯島三智(写真)という女性。彼女はジャニーズの映像コンテンツをメインに扱う子会社『ジェイ・ドリーム』の元社長であり、また事務所全体のチーフマネージャーでもある人物であった。
つまり、このプロダクションの派閥は会社のトップ3がそれぞれ引き受ける形で構成されていたのである。ところが2016年1月。飯島派の長である飯島三智はジャニーズ事務所を去ってしまった。
これについては、以前からの派閥抗争の結果、あるいは次期社長の座を競う争奪戦に敗れたためなどと言われている。
実際にこの発表の後、藤島ジュリーが次期社長だとも表明されたので、真偽のほどは定かではないにしてもある程度の信ぴょう性がある流れだろう。
いずれにしろ、派閥のトップが退社することを受けて「SMAPも解散するのではないか」という噂が立ったのだ。
この時、メディアやネットニュースなどの至る所で確認の取れていない情報が行き交ったため、ファンの間でも何が事実か分からないという、ちょっとした混乱状態に世間が陥った。
逆に言えば、SMAP解散とは日本国民にとってそれだけセンセーショナルなトピックだった。だが、もしかするとそれすらも、派閥間による情報戦の一環だったと考えられなくもない…
つまり藤島派の人間たちが、SMAP解散の噂が上がったことに勝機を得て、実際に彼らをジャニーズ退社に追い込もうとする圧力。反対に、飯島派の人たちがそのプレッシャーをはねのけようとするチカラ。
要するに、いわゆる『内ゲバ』のターゲットとしてSMAPがうまく利用されてしまったのではないか!?と、こういうことである。
ご存知の通り、最終的な騒動の行方は、彼らが実際にジャニーズを退いたことで決着。また彼らの看板番組『SMAP×SMAP』では、メンバー全員が並んで謝罪するという「疑似記者会見」のようなことも行われた。
しかし、ネット上ではこれについても「パワハラだ」「事務所が無理やりやらせた」などの陰謀論が噂されていて、中にはやはり「これも内ゲバの一環」と見るファンも多い。
もちろんジャニーズ事務所オフィシャルとしては、派閥が存在するという説については否定している。しかし、その返答を鵜呑みにできない事柄が以前より幾度となく起こっているのだ…
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ジャニーズの「派閥戦争」に巻き込まれたSMAPの苦難、そして解散
そもそもこの解散について、多くの国民がSMAPに同情的な見方を向けていたように感じる。
あれだけ大きな騒動の渦中にいただけに、非難系のコメントが多くても不思議ではないがそういった意見は意外と少ない。
何故かといえば、多くのジャニーズファンが派閥争いに巻き込まれたSMAPの苦難を知っていたからだろう。先に紹介したように、彼らは飯島派に所属していて、目下の対立派閥として藤島派が存在していた。
この藤島派にはTOKIOや嵐が所属しているわけだが、この2組のいずれかがテレビ番組などでSMAPとコラボ出演した様子を見たことがある人はいるだろうか?
もちろん「完全にない」といえば嘘になるが、不思議なくらい彼らの共演は見られないのだ。そこにはやはり、拭いきれない派閥争いがあったという。
元々、当時の騒ぎについても「ジャニーズの実質的No.2」と言われるメリー喜多川が大きく関係していた。
彼女は愛娘の藤島ジュリーに次期社長の座を渡したい思いから、飯島三智にプレッシャーを与えていたと一部では噂されている。
要するに、そのとばっちりを受ける形で『SMAP解散』という流れになったとのこと。しかし、彼らが派閥争いの巻き添えを食ったのは、何もこの一度限りではなかったようだ…
例えば2014年の紅白。当時TOKIOや嵐など藤島派のグループが歌っている時には、SMAPをフレームインさせないように画策されていた。
反対に、彼らが歌うときには藤島派のユニットやアイドルをこぞって画面内に入れるように計画されたという。
またFNS歌謡祭でも同様のことが行われ、この時は「ジャニーズオールスター」と称していたにも関わらず、中居や木村など5人の姿はなかった。
名目上は「大物すぎるから別枠」という扱いだったようだが…どうしても「派閥」という言葉がチラついてしまう。さらに、こうした嫌がらせはテレビ局にまで及んでいる。
特に日テレでは『嵐にしやがれ』や『鉄腕DASH』を筆頭に、櫻井翔出演の『NEWS ZERO』や相葉雅紀の『天才!志村どうぶつ園』など、藤島派のタレントが多数起用されているが…
一方、飯島派のジャニーズタレントが出る番組は(日テレでは)皆無と言っていいくらいだ。偶然と取るにはあまりに出来すぎた構造に、やはり「派閥」という言葉が脳裏をよぎるものである。
こうした嫌がらせを受けながらも、SMAPが日本を代表するアイドルユニットにまで上り詰めたのは、やはり飯島三智の陰ながらの支えもあったかと思う。しかし、彼ら自身による努力も大きかっただろう。
何しろ、現在でこそ当たり前に行われている男性アイドルの「ドラマ出演、バラエティ化、MC起用」などは、全て彼らが一世代で築き上げた成果なのだ。
ノルウェーには「北風がバイキングを作った」と言う格言があるが、まさにこのような逆風があったおかげで「伝説のグループ」と呼ばれるところまで登っていけたのだ。
逆にいえば、SMAPの活躍こそがジャニーズに存在する派閥が騒がれたきっかけ…と言えなくもないのかもしれない。
これぞ真の派閥!かつてジャニーズに存在した「平家派」とは
内ゲバ的なドロドロした内部事情の話からは逸れて、少しばかり華やかな話を。
「派閥」というテーマに「もはや華やかさも明るさも無いだろう!」と思われるかもしれないが、実は存在したのだ。これがやはり、ジャニーズファンに夢を与えるアイドル事務所であるゆえんだろう。
平家派、という言葉をご存知だろうか?一般には「平家」と呼ばれている。元々は光GENJIのシングル曲『剣の舞』のバックダンサー集団を指す単語であった。
つまり、源氏に対して平氏という『源平合戦』にあやかったちょっとしたシャレであるが…
もちろん存在自体はシャレなどではなく、元スケートボーイズのメンバーを中心に総勢30名からなる大所帯のバックダンサー集団として、しっかりと機能していたのである。
ちなみに、この時点での「平家」はれっきとしたユニット名になっていた。派閥というニュアンスとはやや異なるが、肝心の光GENJIが1995年に卒業という形で、同時に活動を停止。
これをきっかけに「平家」も必然的に仕事がなくなってしまう。その後、正式な解散発表はなかったものの、自然消滅のままユニットは解体となった。
しかしユニット解体後も、元々のメンバー同士が「仲良しグループ」的な感覚で遊ぶようになる。元から30人以上も在籍していた大所帯のユニットだっただけに、こうした流れは自然だろう。
そうして、元メンバー同士だけでつるむ間に自然と出来上がったのが、ユニットを超えた「派閥としての平家派」というわけだ。
派閥と呼ぶにはあまりにホンワカした実態の無さだが、事実として過去のジャニーズにはこの平家派が存在していたのだ。
また、所属していたメンバーがすごい。光GENJIが現役時代に所属していたJr.たちということで、大体70年代生まれのタレントが中心になっているのだが…
総勢30名以上のその中には、現在のTOKIOのリーダー城島茂を始め、メンバーの山口達也、国分太一。V6ではリーダーの坂本昌行、そして長野博、井ノ原快彦といういわゆる「トニセン」が全員所属していた。
さらに、現在はジャニーズから離れている和久二郎(WANDSの第三期ボーカル・現:松元治郎)や、なんとあの反町隆史まで在籍していたのだ。まさにそうそうたるメンバーである…
が、自然消滅から20年以上がたった現在。残念ながらメンバーの大半は芸能界を引退してしまっている。また、かつてはユニットとして「再結成」の話も浮上したことがあった。
しかし様々な理由から実現には至らず、1人また1人と、元メンバーが芸能界から去ってゆく中で派閥としての「平家」も消滅してしまった。
ところがジャニーズのファン歴が長い人たちに聞くと、彼らこそ真のJr.たちであり「究極の派閥」だとする意見を多く耳にする。
それはつまり、「平家派」という枠組みの中で次期メジャーアイドルを目指すタレントたちがたゆまぬ努力を続けていたからとのことだ。
TOKIOやV6が長い間活動を続けられている理由の一つには、こうした輝かしい下積み時代があったからと言っても過言ではないだろう。
「派閥」という言葉を聞くと、何かと後ろ向きなイメージが浮かんでくるものだが…こうしたポジティブな面が少なくともジャニーズ事務所にも存在していたようだ。
とは言え、派閥そのものがネガティブなイメージになりがちなのには、それなりの理由が存在する。
SMAPが巻き添えを食ったのと同様に、かつてとばっちりを受けたタレントがこの事務所に数多くいると噂されているからだ。
例えばマッチこと近藤真彦や、今でこそ俳優として大活躍の生田斗真などもその一人とのこと。仮にこれらのゴシップが事実だとすれば、ジャニーズの闇はなかなかに深そうだ…