【銀魂】作者がブチ切れ?漫画版、最終回までの裏エピソードがヤバい
アニメだけでなく実写映画化も決定した、大人気ギャグ漫画の「銀魂」。
ところがそんな喜ばしいニュースとは裏腹に、最近ネット上では「漫画が最終回を迎えるのでは?」と言うまことしやかな噂があちこちで広まっている様子。
追記:2019年6月20日、銀魂はコミックス77巻の販売をもってついに最終回を迎えた。
これまで散々「最終回未遂」と揶揄されてきた銀魂だが…本当に終わってしまえば読者ファンとしての心境は複雑だろう。
そこで今回は、銀魂が幕を閉じるまでの紆余曲折について紹介したい。
漫画も最終回の予感!?ネット上に広がった「銀魂ロス」
2013年に公開された劇場版「銀魂完結篇・万事屋よ永遠なれ」にて、アニメの方は事実上の最終回を迎えた。
この頃から漫画版の銀魂もシリアス長編に突入しており、なんとなく最終回の雰囲気がし始めていたのだ。
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つまりアニメ版が完結して、立て続けに漫画の方も連載終了してしまうという恐ろしい妄想が、銀魂ファンの間を駆けめぐったのである。
そして、この流れが一部ファンの中で「銀魂ロス」という現象を巻き起こした。
いわゆるペットロス症候群の派生的な言葉で、つまり銀魂を失うことへの恐怖から起こる症状である。
近年ではNHKの連ドラ「あまちゃん」が最終回を迎えたことで「あまちゃんロス症候群」と言われた事でも有名な言葉だ。
逆に言えば銀魂も、それだけ多くのファンから支持を集めていたということだが…
実際に劇場版の「完結篇」が公開されたとき、ネット上では「阿鼻叫喚」と言えるほどの銀魂ロスが発生した。
なお劇場版公開ののち2015年から銀魂は、通常放送枠として何ごとも無かったかのようにアニメ版が再開されたが、これも翌2016年には最終回を迎えている。
そしてこちらも多くの銀魂ロスを生み出す結果となった。現在でもネット上には、当時の銀魂ファンらが残した熱意そのままの文章が転がっている。
検索すれば信じられない程のボルテージで書かれた「情熱」を発見できるだろう。
こうした人たちの意見として、最も多かったのは「せめて漫画の方は終わらないで!」という最終回を拒む声だが…
実は当初、銀魂はコミックス換算すると約20巻ほどで完結する予定だった。
これは銀魂の作者である空知英秋も公言していたことで、現在ではその3倍以上の60巻を越える長編漫画になってしまった。
逆に言えば「いつ最終回になってもおかしくない」という、ハラハラした状況が作られていたのだ。
アニメ版の強制再開で、銀魂作者が激怒していた?
前述した銀魂の劇場版アニメ。いわゆる「完結篇」だが、これは漫画版の作者である空知英秋本人がシナリオライティングにあたった作品である。
一説によると、本来なら映画化の予定はなかったらしい。
しかしそれが急きょ決定したため、銀魂作者の空知は漫画の制作もないがしろにする勢いで劇場版シナリオの作成に当たったと言われている。
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ただアニメ版の最終回とも言える「完結篇」だったので、彼は劇場版銀魂のシナリオも一切手を抜くことがなかった。
原作より一足先に完結してしまうアニメ版銀魂に、きっと作者の空知も複雑な感情を覚えたことだろう…
ところがである。そうして感動的なフィナーレを迎えた銀魂が前述のとおり、2015年から何食わぬ顔で平然と再開したのだ。
しかも原作者の空知に再開のためのコメントを要求する始末で…さすがに彼も大激怒。
あろうことか「強制的にアニメ最終回のシナリオを書かせておいて、その後にまた復活させろとか、どのツラ下げて言ってるのか知りませんが」というメッセージを堂々と掲載したのである。
ただ、この文章の後半で「漫画の売上も復活するなら気にしない」という、これぞ銀魂作者らしいシニカルなコメントで笑いに変換していた。
とはいえ前半部の熱意があまりに凄すぎて、どれだけ怒りの状態にあったか想像に難くないだろう。
そもそも漫画の方の進行を遅らせてでも書いたことは元より、「最終回」と言うのはやはり原作者にとって特別な思い入れがあったはずだ。
それをいとも簡単に手の平を返されたら…作者が怒ったのも無理はないだろう。
ただ客観的に見れば、常に最終回をチラつかせる「終わる終わる詐欺」の常習犯・銀魂がとうとう作者本人まで騙しにかかったという、皮肉めいたオチだったりするわけだが…
ちなみにネット上では、既に銀魂が「最終回を迎えたあとの展開」まで予想されていた。
こうした中、穏やかではない意見として「銀魂が完結すれば、空知はもう新作漫画を描く気はないだろう」というものまであった。
もはや銀魂で一時代を築き、稼げるだけ稼いでしまったからだろう。よって「新しい漫画を創作するほどの意欲は無いだろう」と考えられていたのだ。
そう考えると、銀魂にはますます終わらないで欲しい!と言うのが、ファンの心からの声ではないだろうか。
今となってはホントに最終回を迎えてしまったわけだが、あの頃の「終わる終わる詐欺」が実に懐かしい。
またいつの日か、銀魂に代わる新しい作品を引っさげて筆者を含むファンたちを大いに笑わせていただきたい。