すでにネタバレ!?ハンターハンター「暗黒大陸」の秘密が明らかに
「この世のすべてをそこに置いてきた!」という、ワンピースっぽい展開になってきた「ハンターハンター」。
その最大の原因は暗黒大陸の存在が明らかになったことにある。
だが、作中で暗黒大陸が出たと同時にハンターハンターは長期休載になっていた…
これが返ってネット上で多くの憶測を呼ぶことになったので、今回はその一部を紹介したい。
ここがポイント!
ハンターハンターに急遽現れた「暗黒大陸」とは
今までの世界の外側に位置するとして、選挙編の終了と入れ替わりに登場した暗黒大陸。同時に登場したネテロ会長の息子・ビヨンドがかなり濃いキャラだったこともあり、インパクト大のスタートになった。
今までハンターハンターには、ヨルビアンを始めとしたいくつかの大陸を描いた世界地図が何度か登場した。おかげでファンは、てっきり地図に描かれた世界が全てだと思い込んでいたのだ。
しかし、コミックスでいうところの33巻から突如として暗黒大陸が現れる。作中でも全ての人が知っているわけではなく、主人公ゴンも父親のジンに教えられて驚きを露わにした。
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つまり読者の感情とリンクしていたのである。またこの暗黒大陸は「外側の世界」とも呼ばれ、内側の世界からは想像もつかない場所だと説明される。
ジンはその例に「世界樹」を出した。ハンターハンターにおける「内側の世界」の世界樹は、最も高いもので1784mもあると言われる。
しかし、ジンに言わせるとそれはまだ若木で、栄養不足で成長が止まった姿だという。本当の世界樹は「山脈に根付き」「マグマを吸って」「大気圏を越える」ほど巨大になる。
そして、そんな本来の世界樹が暗黒大陸にはある。暗黒大陸は今までの世界観とはかなりかけ離れた存在のようだ。
グリードアイランド編でも驚かされたが、暗黒大陸編はそれ以上の衝撃から始まっている。
暗黒大陸にはびこる「五大災厄」とは?
この暗黒大陸を特徴づけるものとして、ハンターハンターには五大災厄なるものが登場した。十二支や他作品でいう四天王のような括りだろうか。
ともかく、暗黒大陸にいる「凶悪な存在」という設定である。
1.ブリオン
メビウス湖を北に進むと樹海だらけの暗黒大陸に行き着く。そこには古代遺跡が存在し、その遺跡を守る正体不明の球体兵器だ。
球体兵器というがボール状になっているのは頭だけで、体は普通というギャグっぽい姿で描かれている。
2.ヘルベル
殺意を伝染させる魔物。もしくは双尾の蛇。
現在はまだ「長寿食ニトロ米を手に入れようとしたオチマ連邦の一行が遭遇した魔物」としか語られていない。
3.アイ
生命を持ったガスという存在。攻撃方法がナニカそっくりのため、現在ネット上では「ナニカ=アイ説」が定着している。
それを裏付けるかのようにナニカの口癖が「あい」だ。
4.パプ
ベゲロセ連合国の調査団が1000人以上の隊を組んで暗黒大陸に乗り込んだ。しかしパプの襲撃によって、帰還者が7名しか出ない大惨事となる。
このことからかなり凶暴な存在として知られている。またパプは「快楽と命の等価交換」や「人飼いの獣」とも紹介された。
しかしこちらの意味については、現在のところはっきりとしていない。ちなみに、パプとアイの犠牲者は内側の世界でも確認されている。
このことからもやはりナニカ=アイ説が濃厚だ。
5.ゾバエ病
希望を騙る底無しの絶望。こんな紹介をされた未知の病・ゾバエ。
いわゆる不死の体になるというもの。発症者は一切の食事をとらずに50年近くも生きられるらしい。
中には正体がおぼろげな者もいるが、どれも暗黒大陸を象徴する恐ろしい存在だ。ハンターハンターの世界観まで変わってしまいそうである。
ところでこの五大災厄とは別に、過去のハンターハンターに登場したあの存在も、実は「暗黒大陸出身ではないか」という噂がある。
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ハンターハンター最大の敵「キメラアント」も暗黒大陸の生まれ!?
グリードアイランド編の終了とほぼ同時に始まった「キメラアント編」。現在、ハンターハンターの中では最長編のシリーズとなっている。
敵もかなり強力で、人類が勝てたのが奇跡というくらいの迫力で描かれていた。さてこのキメラアントだが、ハンターハンターの世界では「第一級隔離指定種」に認定されている。
生物を食べることで、その遺伝子を取り入れた子を生むという特殊な形態をとることから危険視されていたのである。
しかしその大きさは最も大きい「女王アリ」型で10cmと言われていた。だが、キメラアント編で登場した女王アリは2m以上もあった。
また女王アリがハンターハンターに初登場した際、このようなナレーションが加えられている。「バルサ諸島の南東に一体の生物が打ち上げられた」
つまりキメラアント編の女王アリは、どこか別の場所からやってきたのである。そして、その場所こそが暗黒大陸ではないかというのだ。
女王アリがバルサ諸島に漂着した際、彼女は腕を失うほどの大けがをしていた。本編ではあれだけの凶悪さを見せつけたキメラアント集団の大元がそれほど弱いとは考えられない。
そして部下(子供)もこの時点ではおらず、単身で乗り上げているのである。この時の描写は命からがらといった感じだ。
これはいかに異常進化をしたキメラアントでも、暗黒大陸の過酷さには耐えられなかったのだと解釈されている。女王アリはどうにか暗黒大陸から逃げ出してきた。
そこで辿り着いたのがゴンたちのいる、天敵のいない世界だった。こう考えるとかなり自然ではないだろうか。
つまりハンターハンターはキメラアント編の頃から、すでに暗黒大陸編の構想が始まっていたのである。むしろ暗黒大陸の「恐怖の入り口」としてあのシリーズが描かれた可能性が高い。
「暗黒大陸」を語る上で外せないフリークスという名前
ハンターハンター作中では未知の世界であるはずの暗黒大陸。しかしキメラアントの件や五大災厄のことなど、たびたび向こうの情報が詳しく入ってくる。
また、ジンは何度も暗黒大陸に足を運んでいると匂わせる描写もある。つまり彼はそれだけの経験やノウハウを持っているのだ。
しかしジンのこうした情報は、どこからもたらされたのだろう?これは本人の口から明らかにされている。
なんでもドン=フリークスなる人物が書いた本を参考にしているらしい。このドンという人物は、300年も前から暗黒大陸の研究をしているハンターハンター界における権威だ。
そして作中でこそまだ登場していないが、今も生きているらしい。ハンターハンターの寿命についてはハッキリとしない。
しかしネテロ会長の年齢が120才ほどと見られているので、作品内でもかなりの長寿だ。もしかしたら、ここまでの長寿には五大災厄のゾバエ病が関係しているかもしれない。
ただそれとは別に、気になるのがフリークスという名字だ。これはゴンやジンと同じものだし、ドンという名前の作りも二人とかなり似ている。
このことから一説には、ドンはジンの父親と言われている。しかし300年以上も生きていて父親では「ジンは一体何才のときの子!?」となるので、祖父やそれよりもっと上の祖先とも考えられている。
いずれにしろ無関係ではないと思われる…ただし今のところ、ジンは「ドンとの関係」について一切語っていないので謎は深まるばかりだ。
ただ英語で「フリーク」というと、一つのことに熱中している人…つまりマニアのことを指す。よって「フリークス」は名字というより、通称と捉えることも可能だ。
ドンとジン…もしくはゴンに血縁関係はないのかもしれない。この辺りはハンターハンターの物語が進めば明らかになるだろう。
まだ始まったばかりの暗黒大陸編だが、数多くの謎や伏線が存在する。このまま行けば最終的にはキメラアント編を上回るボリュームになりそうだ。
が、それ以前にストーリーが描かれなければ終わりも存在しないので、ここは声を大にして言いたい。
「冨樫先生お願いします!」と …(切実)