見ると精神異常になる!?くねくねの都市伝説とその正体

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ネット上でたびたび目撃する都市伝説、「くねくね」をご存知だろうか?

見ると精神に異常をきたすという怖い文句で、一躍有名になった都市伝説である。

さて今回は、そんな「くねくね」の正体について少しだけマジメに考えてみよう。

 

ネット上に蔓延する都市伝説「くねくね」とは?

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くねくね」を知らない人のために、簡単に説明しておきたい。この「くねくね」とは、ネットが普及し始めた2003年ごろに広まった都市伝説。

初めて登場したのは、2ちゃんねるのオカルト板にある「洒落にならないくらい怖い話を集めてみない?」(通称・洒落怖)だった。

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もっとも初めの文章では「くねくね」は田畑に出現し、体をありえない方向に曲げたり反らしながら文字通り「くねくねする存在」と紹介されている。

この「くねくね」は遠くで見る分には害はないが、間近で眺めると次第に精神を侵されてしまうという。

記事を投稿した人も「くねくね」を見たことが原因で、実の兄が精神異常になったと語っている。

また、この都市伝説の面白いところは周りの大人達は「くねくね」の正体を知っているにも関わらず、子ども達には一切教えない点にある。

更に正体を聞こうとすると、話をはぐらかすか「お前は知らなくていい」と怒られてしまう。つまり事前に「くねくね」の正体を知る手だてが全くないのである。

しかも遠目からにしろ「くねくね」を見たら神社などに連れて行かれ、場合によっては除霊の儀式まで受けるのだ。

このように、都市伝説のストーリーにしても完成度はとにかく秀逸だった。

1.「くねくね」という正体不明の存在がいる

2.周りの大人は誰も正体を教えてくれない

3.子ども達が被害にあうと何かしらの儀式を行う

これは後に「洒落怖」で語られる都市伝説の大半にテンプレートとして用いられた。それほど良く出来た「ストーリー」だったのだ。

言うなれば、「くねくね」の正体は単なる創作話であり「民間伝承」だ。

様々な地方で語られる妖怪話を1つにまとめ上げ、現代風にアレンジした都市伝説。

つまり正体も何も存在しないでっち上げと考えることも可能である。

だがモチロン、それでは面白くない。よってここでは「くねくね」が存在する前提で都市伝説をひも解いていきたい。

さて、そうすると「彼らの正体は一体何なのか?」という話に尽きる。

 

「くねくね」の正体はドッペルゲンガー!?

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既にネット上の様々なサイトで、「くねくね」の正体について考察や議論が行われている。

中には「都市伝説自体がただの創作」と一蹴する人もいるが、上記の推測はかなり興味深いものになっている。

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またネットが普及する以前から「田んぼのカカシが動いた!」などのオカルトな都市伝説も存在していた。

諸星大二郎の作品「妖怪ハンター」にはヒトニグサ(人似草)という「くねくね」そっくりのエピソードがあるなどの指摘もある。

つまり、こうした話を参考に作られた新しい都市伝説という声もあるが、これでは「くねくね」の正体としてはやや面白みに欠けるだろう。

またオカルト的なものとしてドッペルゲンガー説もあるが、これは目撃者があまりに多すぎることと「くねくね」を見ても無事な人がいるため、正体とは言いがたい。

さらに、物理的な現象が正体ではないかとする説もある。たとえば幻覚説。

これは同時に、何人もの人が「くねくね」を見るパターンもあるので違うだろう。さらには蜃気楼が正体という噂も。

これなら確かに多くの人が同時に見るし、水の張られた田んぼなので水蒸気が光を屈折して起こる蜃気楼が「くねくね」の正体というのは信ぴょう性がある。

しかし、残念ながら「くねくね」は田畑以外に市街地での目撃例もあるのだ。すると蜃気楼説も怪しい。

そもそも「くねくね」とは、どういったものなのか?

1.色は基本的に白い(たまに黒いのもいる)

2.人間では考えられない動きをする

3.水辺の近くにいることが多い

特に3は基本的に「田畑」としているが、上述した市街地に出現するパターンの他にも海辺で見かけたという都市伝説もある。

夏場の暑いときには「逃げ水」といって、アスファルトの上に小さな蜃気楼が浮かぶこともある。

しかし「くねくね」のような大きな物体を作るほどの蜃気楼は、特定の条件が揃わないと厳しい。やはり、蜃気楼が「くねくね」の正体という説明には無理があるのだ。

 

「くねくね」都市伝説の正体は…自分自身だった!?

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近頃「くねくね」の正体について新説が登場した。それはなんと自分自身というもの。

つまり、先ほど紹介したドッペルゲンガーやクローンという説明とは全く異なる。そうだとしたら、それはもはや都市伝説ではなくSFの世界である

ただオカルト的な話からは脱していない。簡単に説明すると、「くねくね」の正体は目撃した人自身ということだ。

イマイチ理解できないだろうか?実は筆者もよく分からない…

つまり「くねくねの正体に気づくと人格崩壊する」というのは、逆説的な話なのだ。

初めから「くねくねを見る人」は「くねくね自身」であったので、それを見て自覚した瞬間に「自我がくねくねと融合する」…何だか哲学的なニュアンスだが。

そしてこの都市伝説を投稿した人は、偶然にも実兄の「くねくね」を目撃したと…そんなところである。

ただしこの説が正しいとすると、我々は何も恐れる必要はない。何故ならこの妖怪が見えるのは妖怪自身だけなので、人間である我々は決して奴らを見ることはないのだ。

しかし、もし目撃してしまったその時は…覚悟してほしい。

ちなみに「それでも町は廻っている」という漫画に、この都市伝説をモチーフとした話が登場する。作中では、その正体を「創作ダンスする人たち」としているが…

基本的にギャグ漫画なのであくまでネタだろうが、現実世界でもそんな風に楽観的に考えた方が無難かもしれない。

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