猫の恩返しの都市伝説!「耳をすませば」との繫がりを大暴露
普通の女子高生が猫の世界へ行くことから始まる冒険ファンタジー「猫の恩返し」。
猫は一様にマイペース、主人公もおっとりした性格のためユッタリした世界観が特徴的である。
この猫の恩返しには他のジブリ作品が関わっているとの都市伝説が有名だ。
今回はどのように関連しているのかを紹介しよう。
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猫の恩返しと「あの作品」の繫がりが都市伝説に
猫の恩返しはバロンという猫男爵が主人公をリードして助けていく。これと全く同じ猫が「耳をすませば」でも登場するのだ。
そのため、両作品の関連を中心とした多くの都市伝説があがっている。耳をすませばの主人公、月島雫は作中で偶然見つけた不思議な店の店主が持つ猫人形の美しさに惚れ込むのだ。
そして、物語を書こうと決心した雫はこの人形をメインに「猫の恩返し」を書きあげたのだ。
これは公式でも明かされており、耳をすませばの原作者・柊あおいに宮崎駿が直々にリクエストをして書き下ろした「バロン 猫の男爵」が原作となる。
この猫男爵の人形には恋人の猫人形もあったが、持ち主のおじいさんの過去から別々になってしまう。猫の恩返しでは彼の経営する猫の事務所にその恋人の絵が飾られている。
彼の純真な愛は変わらないようだ。さらに、その耳をすませばの舞台である多摩ニュータウンは1994年公開の「平成狸合戦ぽんぽこ」で、狸たちが必死で都市化を抑えようとした町とも言われている。
3作品ともにテーマは違うものの、リンクしていると分かればより一層深く楽しめる。
「猫の恩返し」はいつ頃書かれた作品?
さて、猫の恩返しは月島雫が何歳のころに書いた作品なのだろうか?都市伝説では二つの説があがっている。
一つは、雫が自分試しのために高校受験を目前に書いたとされる説。先ほど紹介したように、バロンが猫の恩返しでメインキャラクターとなっていることが大きな理由である。
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さらに彼女は当時ファンタジーを好んでいたことから、猫の恩返しのようなファンタジー要素の強い内容になったとも考えられる。
もう一つの説では、彼女がプロの小説家になった時に書いたともいわれる。時系列をみると、耳をすませばの公開は1995年、猫の恩返しは7年後の2002年。
15歳だった雫も、もう立派な22歳の成人女性というわけだ。そう考えると、彼女が大人になってから書き出したと考えてもおかしくはない。
物語がリンクしているだけで想像は豊かに広がる。色々な考え方ができるからこそ都市伝説もあがるのだろう。
猫の恩返しの声優陣が豪華すぎると話題に!
両作品が物語上でリンクしたことを紹介したが、共通するのはそれだけではない。実は月島雫の声優を務めた本名陽子は、猫の恩返しで主人公の友人役「チカ」の声も担当しているのだ。
そして、主人公のハルの声を務めたのが女優の池脇千鶴。彼女は「大のジブリファン」ということもあり、オファーが来て大感激だったとのこと。
声優初挑戦とは思えないほどのハマりぶりも納得だ。猫の国の王子様役・ルーンの声は俳優の山田孝之である。
彼は幅広い役をこなすカメレオン俳優だが、意外と知られていないだけに驚く人も多い。また、英語版も出ており世界的に支持を得ている。
英語版の主人公役を務めたのは「プラダを着た悪魔」などで有名なアン・ハサウェイ。バロンの声を務めたのは「ソウ」で有名なケイリー・エルウィス。
彼は海外版「紅の豚」等にも出演していて、ジブリ作品に携わるハリウッド俳優である。つまり日本版はもちろん、海外版も抜かりなく豪華な面々が揃っているのだ。
ちなみに両作品で共通するバロンの声優は、耳をすませばでは露口茂、猫の恩返しでは袴田吉彦と別人物が務めている。監督曰く「若々しい感じを出したかったから」とのこと。
凛々しい声が彼のカッコよさを更に助長している。猫の恩返しはスピンオフ作品であることもあり、都市伝説もリンクした内容が多い。
物語や内容の面白さはもちろん、背景を想像しながら観ると二重に楽しめるのではないだろうか。