【北斗の拳の面白い名言・裏エピソード】

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我が生涯に一片の悔い無し!

北斗の拳において最も有名な名言ではないだろうか。ラオウの強い意志を表現するべく掲げた拳が文字通り雲をも貫く。

そのため、筆者は擬音と1セットの名言だと思っているのである。勘違いしてほしくないがラオウは決して悔いのない人生ではなかった。

むしろ後悔ばかりの一生だと言えよう。しかしそれでもなお…いや長くなるので止めておこう。

そんなわけで今回は、北斗の拳の名言にまつわるエピソードを紹介したい。

 

もはや名言…「ひでぶ」の意外な正体

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北斗の拳の雑魚敵といえばわかりやすい噛ませ犬っぷりで有名だ。そして散り際に独特の言葉を残す。最も有名なのはやはり「ひでぶ!」だろう。これはハート様の最後の言葉だ。

他にアミバの「うわらば」や「あべし」などもあって、バリエーション豊かだ。この少し独特な北斗の拳のセリフはどこから来ているのだろう?

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というより原哲夫氏はどんな発想で「ひでぶ」なんて名言を思い付いたのだろうか。原氏本人の解説によると、これは「何か言いかけている途中で死んだせい」だとか。

たとえばハート様で見ると彼はケンシロウに秘孔を突かれ体内から爆発してしまった。しかも「ひでぇ!」と言いかけている最中だったので、予想外にも「ひでぶ」になってしまった…

「あべし」や「うわらば」も同じ理由らしい。間違ってもウケ狙いでやったわけではないのだ。

しかし1989年に発売されたファミコン用ソフト「北斗の拳3新世紀創造 凄拳列伝」でまさかの展開が起こる。ジャギに秘孔を突かれておかしくなった親子がいる。

彼らに話しかけるとこう答えるのだ。

俺の名はあべし。隣にいる息子はひでぶっていうんだ

また、このゲーム版北斗の拳はシリーズ物になっている。そして作品によっては「たわば」や「ぐわばら」も村人として登場するのだ。

そうか…名言の正体は人名だったのだな…そんなバカな。あまりのぶっ飛んだ設定に思わず「ひでぶ」である。

 

「お前はもう死んでいる」マンガ版・北斗の拳だと1回しか使われていない!?

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ケンシロウの決め台詞。

お前はもう死んでいる

声優である神谷明氏の渋く低い声が良い迫力を出している一言だ。アニメではほぼ毎回使われる名言だろう。

しかし噂によると、マンガ版ではたった1回しか使われていないという。実際に調べてみても、確かに中々見つからない。

第一話ではZ666に対して「お前はもう死んでる」と言うがまさかの「い抜き言葉」だ。

また牙一族にも「きさまは既に死んでいる」と似たような意味の言葉を使うし、最終話でも「お前は既に死んでいる」と告げているが全て惜しい…

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完璧に一字一句違わず「お前はもう死んでいる」なのは噂通りカサンドラ編で、カシムを倒した時だけなのだ。それがアニメ版ではあれだけ多用され、ついには当時の流行語にまでなった。

アニメスタッフはどれだけ見る目があったのだろうか。

 

北斗の拳の「おあたぁ!」は神谷氏のアドリブだった

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「お前はもう死んでいる」と同じくらいアニメでほぼ毎回やっていた北斗百烈拳。もの凄く早いテンポと長い尺で「あたたたたた」と連呼しまくるアレだ。

最後は「おあたぁ!」というなんだかスッキリする名言で終わる。実はこの名言にもちょっとしたエピソードがある。

なんでも北斗百烈拳の「あたた」は甲高い声でかつボリュームも大きいので、喉にかなり負担がかかるのだとか。もちろん神谷氏はプロ中のプロだから喉を鍛えているだろうが、それでも疲れるものは疲れる。

そこで北斗百烈拳の最後に「終わったー!」をそれっぽく言い変えた「おあたぁ!」をアドリブで付け加えた。噂では「もうウンザリだ」という皮肉も込められていたようだが、これがアニメスタッフに大ウケ。

以後の百烈拳は全て「おあたぁ!」で終わるようになった。

 

作者・原哲夫の名言「見えなくなるまでやる」

最後は北斗の拳の作者・原哲夫氏の名言を紹介したい。原氏は円錐角膜という目の病気にかかっている。

執筆時は片目をつぶって問題ない方の目だけで原稿を描いているようだ。しかしマンガ家という仕事のせいか年々視力は落ちており、すでに「失明寸前」という噂まである。

北斗の拳の続編・蒼天の拳を描いている時が特にヒドかったらしく、一時期は休載するという話まで出た。しかし原氏は「根性で描く」と言って見事に有言実行した。

そんな原氏がとあるテレビ番組で密着取材を受けた。やはり視力の話になり、インタビュアーが「仕事を続けられそうか?」と訪ねた。

すると照れくさそうに笑いながら「失明するまで描く」と答えたという。なんともプロ意識の高い素晴らしい名言である。

いかにマンガを愛しているにしても、そうそう言えることではない。ちなみに原氏は蒼天の拳を完結させたのち、また別の作品の連載を始めている。

老いてなお健在とはよく言うが…ケンシロウのストイックさも彼の性格から来ているのかもしれない。

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