天沢聖司はストーカーだった!?【耳をすませば都市伝説】
中学生の純粋な恋愛や将来への葛藤を描いた「耳をすませば」。
柊あおいの少女漫画を原作に1995年に映画公開されて以来、いまもなお愛され続けるジブリアニメである。
そんな耳をすませばだが、都市伝説では意外な事実説が明かされている。
裏も表もないような純粋アニメにどのような都市伝説が語られているというのか?真相に迫ってみた。
さらに耳をすませばの興味深いワンシーンについても、まとめて紹介しよう。
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天沢聖司の「ストーカー都市伝説」とは?
「耳をすませば」は主人公の月島雫と同級生の天沢聖司が互いに惹かれあっていくピュアな恋愛物語。彼はヴァイオリン職人を目指す才色兼備。
そんな魅力的な青年であるにも関わらず、都市伝説では彼が「ストーカーだったのでは?」と騒がれている。その理由をいくつかあげてみよう。
一つ目は、月島雫が図書館で借りた本のほとんどに彼の名前が先にあったこと。これをきっかけに彼女は、彼の顔も知らないままに「どんな素敵な人なんだろう」と興味を持つ。
作中でも本人が明かしているが、彼は兼ねてより主人公に好意を持っており、彼女の読みそうな本を必死に先取りして借りて読んでいたという。
恐らく片思い相手に興味を持ってもらうためにした行動なのだろうが、そのアプローチには異常な執着心をも感じる。
二つ目に、主人公が初めて彼と知り合ったころは「コンクリートはやめた方がいい」「お前の弁当でかいな」などと意地悪ばかり言って、マイナスイメージばかり与えていた。
しかし徐々に仲良くなるにつれて「あのときの意地悪はどこに行ったの?」と言わんばかりに、優しい青年キャラに変わるのだ。
これはギャップを利用して「イメージアップを図った」とも言われている。さすがに考えすぎだと思うが…作戦だったと思うと本気すぎて怖い…
最後に、ラストシーンで主人公が明け方に目を覚まし窓を開けると、ひと足早くに帰国した彼が家の前で待機していたのだ。「運命だ!」といっているが、果たしてそうなのだろうか?
これは明らかなるストーキングでは…との声も多くあがっている。このように不審な点が多く、天沢聖司の都市伝説は過熱しているのだ。
一歩間違えればストーカーになってもおかしくない部分は多いものの、最終的には両想いになってプロポーズも成功している。まあ本人同士が良ければ、結果オーライなのかもしれない。
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「耳をすませば」を観ると自殺したくなる?
「耳をすませば」は思春期ならではの不安や葛藤がリアルに描かれていて、共感しやすい内容である。また、主人公が特別な美人や抜きん出た才能があるわけではない点もその理由の一つだ。
しかし、それ故にあがったのが「耳をすませばを放送すると自殺者が増える」との恐ろしい都市伝説である。
いたって普通の女の子である雫が幼なじみに告白されたり、イケメン男子と急接近して最終的にプロポーズされたりなど、あまりに上手くいきすぎる展開が問題になっているのだ。
「耳をすませば」自体は将来の希望に満ち溢れる素敵なストーリーだが、自分の現実と比べて絶望を味わってしまうファンも少なくないとのこと…そのことから、自殺を誘発するアニメであると都市伝説になった。
しかし実際に「耳をすませばを観て自殺しました」なんて、聞いたことのないニュースである。あくまでネタ的要素の強い都市伝説だろう。
むしろ耳をすませばは「希望を与える作品」と捉えた方が容易だろう。狭き道でありつつも、ひたむきにヴァイオリン職人を目指す聖司。雫はそれに刺激され「自分もやればいいんだ!」と物語を書き始める。
他人を羨ましがるのは簡単だが、一番肝心なのは「自分自身が行動を起こす」ということ。そんなポジティブな考えを促してくれる作品だとも筆者は思う。
耳をすませばのワンシーンから「あの作品」が出来た!?
雫が図書館で小説を書いているのを待ちながら聖司が本を読むシーンがある。そして、よくよく見ると本のタイトルが「霧のむこうの不思議な町」であることを確認できる。
この本は実在するもので柏葉幸子による児童文書である。これは宮崎駿が映画化したいと思っていたが、実現できなかった作品の一つだ。
女の子が夏休みを不思議な町で過ごすという内容のこの作品は、後の宮崎駿の代表作「千と千尋の神隠し」の着想にも影響を与えたという。
「耳をすませば」はジブリでも古い作品になるが、当時のシーンが同作品の着想のきっかけになっていたとは、何とも興味深い。
耳をすませばにはとんでもない都市伝説があがっているものの、やはりネタ要素が強い。知名度と人気がある証拠だ。
友達と観るときなどに話題の一つにあげても盛り上がるだろう。