地図から消されたゲスな集落…杉沢村の都市伝説が怖い!
あなたは杉沢村という都市伝説をご存知だろうか。
これはインターネットが一般に普及し始めた頃に爆発的に広まった噂であるが…
最近、世間ではこの不気味な集落について情報が錯綜しているのだ。
未だに謎が多い杉沢村の都市伝説。今回はこちらを紹介するとしよう。
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ここがポイント!
入ると命が危ない?杉沢村の都市伝説とは?
「杉沢村」はかつて現実に存在した地名だと都市伝説では紹介されている。しかし、なぜか誰もその場所を発見したことがないし、都市伝説によれば地図からも消去されている。
では一体、この杉沢村とは何なのか?以下は都市伝説で語られる「杉沢村」にまつわるエピソードである。
事の始まりは集落に住む1人の男性が発狂したこと。彼は1日にして住民全員を殺害し、その後で自らも命を絶った。
発狂の原因は不明だし、なぜ彼がそんな凶行に走ったのかも謎のままだ。とにかくこの事件が原因で杉沢村は無人の土地と化してしまう。
市の自治体はあまりに悲惨な事件だったため、廃村にすると同時に事件そのものを無かったことにした。その一環として地図上からも存在を抹消してしまったのだ…
幸い山奥の集落だったため、揉み消しは簡単だったという。しかし当然、事件そのものを無かったことに出来るはずはない。
集落の所々に血痕がべったり残っていたり、悪霊が住みついていて近づく者は無条件に呪われるなど恐ろしい噂が絶えないのだ。
また都市伝説によると、この集落へは山奥の一本道からでないと到達できないと言われている。さらに道の入り口には警告文の書かれた看板が立てられてあるという。
それは上述の内容を裏付ける「入っても構わないが、全ては自己責任」といったメッセージのようだ。
他にも集落の入り口には赤い鳥居があったり、その脇にドクロの形をした石があるなど…都市伝説ではかなり不気味な噂が多く語られている。
インターネットから逆輸入的に広まった杉沢村の都市伝説!
この杉沢村の都市伝説にはある大きな特徴がある。それは冒頭でも語ったが、インターネットを通じて広まったこと。
しかも今ほどネットが便利になる前の2000年頃の話だ。それより以前だと、ごく一部の地域の人しか杉沢村の都市伝説を知らなかったのである。
ところがネット上で都市伝説が生まれたのをきっかけに、各種メディアがこぞって「杉沢村」について取り上げ始めたのだ。
当時のインターネットと言えば限られた人しか接続出来ない貴重なツールだったが、こうしたメディアによって一般の人々も杉沢村の都市伝説を知るカタチとなった。
中でも、特にテレビ番組「奇跡体験アンビリバボー」の影響が大きかったと言われている。
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ちなみに当時アンビリバボーでは「問題の集落は実在するのか?」というテーマで徹底検証を行っており、この放送が杉沢村をただのオカルトやホラーの類から「都市伝説」にまでステージアップさせたと見て良い。
その証拠にアンビリバボーの放送後には新聞欄にも記事がズラリと並び、またこの都市伝説をモチーフにしたモキュメンタリー(ドキュメンタリー風フィクション)の映像作品まで作られている。
都市伝説の発祥は?杉沢村ってどこにあるの!?
元々この都市伝説は、青森県が発祥だと言われている。同県にかつて杉沢村が存在したという、あくまで
地元の「うわさ」レベルの話がインターネット上にアップされたという説だ。
だがよくよく調べてみると、都市伝説の通り「入り口に赤い鳥居のある集落」が実在することは判明している。場所は伏すが、とても車では行けない山道の奥にその集落はあった…
またドクロ石と思しき物体も確認されているようだ。しかしこの集落は、過疎化が原因で無人化したものである。
よって殺人が起きたとされる杉沢村とは別の場所のようだが、青森には他にも「杉沢村」という名前の集落がいくつか存在する。
しかしいずれも都市伝説で語られる杉沢村とは別モノである。このように古くから青森県内に存在していた噂にも関わらず、誰もその正確な場所を知らないのだ。
杉沢村の都市伝説を徹底検証していた「アンビリバボー」も途中から県内には存在しないとして、青森県外へと飛び出した。その後は日本各地で似たような怪談を聞いては現場検証を行い続けた。
しかし、とうとう問題の集落を発見することはできなかった。そのため同番組では最終的に杉沢村を「時空の歪みに存在する村。現れたり消えたりするもの」と断定した。
正直リアルタイムで番組を見ていた多くの人が「なんじゃそりゃ!」と感じたようだが、スタッフ達ももはやお手上げ状態だったのだろう…
ちなみにネット上では、当時から杉沢村に行ってきたと謳う人たちのレポート文が多くアップされていたが、いずれも都市伝説に乗じたデマであることがその後の調べや供述によって判明している。
つまり杉沢村の場所は今現在も謎のままだし、誰一人として知る者はいないのである。
「杉沢村」は捏造された都市伝説?
世の中には数多くの都市伝説が存在する。例えば、口裂け女や赤マントなどなど…
いちいち相手にするのが馬鹿らしいくらいのコンテンツである。しかし杉沢村の都市伝説に限っては、これらの噂とはやや雰囲気が異なる。
単なるデマにしてはやけにディテールが練られているのだ。しかも「誰も場所を知らない」と言うあたり不気味である。
元々一部の地域でしか語られていない怪談だったというなら、逆に場所は判明しているのが普通だからだ。どこの地元にもローカルな心霊スポットはあると思う。
そうした類の都市伝説を知っていれば思い出して欲しい。まずは「◯◯にある心霊スポット」と言って、場所の説明から始まらないだろうか?
これこそが地域密着型の心霊スポットである。そう考えると、杉沢村の都市伝説はかなりイレギュラーな部類に入る。
だが、1人の男が村人を惨殺したという事件は過去に実在している。それは戦時中に岡山県で起きた「津山事件」。
犯人はわずか数時間のうちに村人30人を殺して最後は自害した。八つ墓村のモデルにもなったとして有名な事件だが、杉沢村の都市伝説とまるで同じ内容である。
青森と岡山で場所がかけ離れているのは気になるが…最近では津山事件をモチーフにした捏造、とまでは言えないものの「創作だったのでは?」という見方が強い。
ダムの中に沈んだか、単なる廃村に尾ひれがついて1人歩きした話。
現実的に考えればこの辺りが妥当だろうか。もしやこの都市伝説自体、1つの大きなモキュメンタリー作品なのかもしれない。
そんな杉沢村の都市伝説。あなたは行ってみたいと思うだろうか?