あのキャラって実は…【銀魂のネタバレまとめ】
元々ギャグがメインの作品だが、最近ではもっぱらシリアス展開が多くなってきた銀魂。
そのため、銀魂ではストーリー物の漫画には必要不可欠な伏線が豊富に隠されている。
通常ファンとして気になるのは、こうした部分のネタバレだろうが…
今回はちょっと手法を変えて、別角度から見た登場キャラにまつわるネタバレを紹介しよう。
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銀魂の「ネタバレサイト」=作品に対するファンの愛情だった
今回、銀魂のネタバレを紹介するにあたって予備知識として検索してみると、ネット上には多数の関連サイトが存在すると知れた。
最も多いのが、いわゆるジャンプ系列のネタバレを一挙に扱っているサイトで、ネタバレというよりは週刊誌のフラゲ内容を掲載すると言うややグレーゾーンな方式だ。
こうしたサイトは厳密にはネタバレとは言いがたいので、今回の論点からは外れるのだが…筆者が驚いたのは銀魂のネタバレに対するファンの情熱である。
ネット上にはこうしたネタバレ用のサイトが数多くあるが、ターゲットを1つの作品に絞ったページというのが意外と少ないのをご存知だろうか?
しかし不思議なことに、銀魂には「専用ネタバレサイト」的なものがいくつも存在する。同じジャンプ系列の作品でこうしたサイトがあるのはワンピースくらいだろう。
そう。あの世界的人気のワンピースと同じくらい、銀魂の「ネタバレ」には需要があるのだ!しかもその熱意がスゴい…
ほぼ毎週の掲載分に渡って「これは○○の伏線」とか「ここは××がモチーフ」など、ただの作品紹介やネタバレではなく深い考察までされているのだ。
もはや作者以上に銀魂ラブが止まらない!?驚きのネタバレに対する意欲…いや原作に対する愛と言えるだろう。
もちろんこうしたサイトはニーズがあってこそ成り立つため、逆に言えば銀魂のネタバレにはそれだけ強い需要があるとも考えられる。
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「幕末の人物」だけじゃない…銀魂のキャラクターにまつわるネタバレ!
銀魂といえば、江戸時代の特に幕末を舞台背景のモチーフとしている作品。もちろん史実と異なる「天人」なる宇宙人が多数存在することからも、完全なるフィクションであることは明らかだ。
しかし、それにつけても幕末の将軍「徳川家茂」をモチーフとした「徳川茂茂」や「新選組」を元にした「真選組」が登場するなど…やはり銀魂は江戸後期の雰囲気を強く表現していると言える。
と考えると、銀魂の登場人物は全て江戸後期から幕末にかけて存在した人物を元ネタにしているかと思われがちだが、これが意外とそうでもないのだ。
そもそも銀魂の主人公である坂田銀時すら、そのモチーフは「まさかり担ぎ」で有名な金太郎=坂田金時である。ネタバレすると、彼は源頼光らと共に鬼退治をしたとされる実在の人物。
彼は西暦900年代の生まれとも語られている。つまり幕末とは、全くカスってすらいないのだ。
銀魂初期から副主人公のポジションにいる「ぱっつぁん」こと、志村新八。彼は新選組二番隊組長の経験を持つ「永倉新八」をモチーフとしているため、こちらは間違いなく幕末の人物である。
しかし、この作品には主人公・坂田銀時のように興味深いネタバレ要素を持つキャラが他にも多数存在するのだ。たとえば柳生家の四天王と呼ばれる東城歩、西野掴、南戸粋、北大路斎の四人。
彼らはかつて、銀魂と同じ週刊少年ジャンプで掲載されていた恋愛漫画「いちご100%」のヒロイン4人の名字をそっくりそのままパクったという、まさかのネタバレを持っている…
さらに言えば、もはや実在すらしない「フィクションの人物」がネタバレ元というから、銀魂の何でもアリっぷりがうかがえる。
こうしたところで言うと、現在の銀魂では完全なギャグ要員と化した「マダオ」こと長谷川泰三も「丸出だめ夫」という、同名のタイトルに登場する主人公キャラがネタバレ元。
しかし柳生四天王と違うのは、「丸出だめ夫」に関してはマガジンコミックスから販売されている点。要するに出版社の枠を越えたパクリであり、銀魂の中でもやや際どいキャラだったりする…
ちなみに「マダオ」の本名の長谷川泰三は、江戸中期の人物「長谷川平蔵」から来ている。
ネタバレするとこの長谷川平蔵も、ゴルゴ13などで有名なさいとう・たかをの漫画(原作は池波正太郎)「鬼平犯科帳」のモチーフとなった人物のため、マダオに関しては二重にグレーな存在と言えるだろう。
また若干のネタバレとなるが、銀魂の「芙蓉編」において芙蓉の復活を目論んだ伍丸弐號こと林流山。彼は戦国時代から江戸初期にかけて活躍した儒学者・林羅山がモチーフになっている。
作中では「からくり人形」を使ってクーデターを起こすキャラとして描かれているが…ネタバレ元の林羅山は、史実では徳川家康のアドバイザーとなって有名な「関ヶ原の戦い」の原因を作った人物とも言われている。
いわゆる「方広寺鐘銘事件」と呼ばれるものだ。銀魂の作中で林流山がトリックスターとして描かれたのも、この辺りに原因があるのではないだろうか。
そう考えると、銀魂作者の空知英秋はかなり歴史に精通した人物と思われる。逆にいえばキャラクターの元となった人物の逸話から、ある程度の予想が可能…とも考えられそうだ。
ちなみに、この芙蓉編で林流山が使ったからくりメイドロボの名前は「悦子」。これも実は、サスペンスドラマ「家政婦は見た!」の主人公役で知られる市原悦子から取られている。
そもそも芙蓉編の大まかなストーリーラインも、ネタバレするとドラゴンボールの人造人間編をモチーフにしている。もはやパクリかオマージュか…それともただのモチーフなのか。
判断がつきにくい銀魂キャラクターにまつわる秘話である。ネタバレという話に関すれば、銀魂はたびたび妖怪ウォッチとネタ元がカブることでも話題となっている。
どちらも世相を反映した風刺的な笑いを特徴としたコメディ作品なので、ある程度のネタかぶりは仕方ないことだが…そんな銀魂と妖怪ウォッチ。
ともに「過剰なパロディのために放送休止になった回がある」という都市伝説まで存在する。
もはや笑っていいのか悪いのか、微妙なラインの逸話である。