【風の谷のナウシカ】のショッキングな都市伝説5つ【閲覧注意】
「風の谷のナウシカ」は12年かけて連載され、映画化したジブリの大作である。
内容の面白さはもちろん、自然環境や文明の破壊などの大きなテーマが掲げられ子供から大人まで幅広く愛されている。
その深い内容から都市伝説ネタも多数あるので、今回はこれらの内容をまとめてみよう。
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風の谷のナウシカの舞台は火星?
この映画の世界は腐海に覆われ地上のほとんどは不毛の地となっている。そして都市伝説では、舞台が火星であるといわれている。
火星は未だ謎多き星であり、かつては人類の祖先が生存していたものの、最終戦争で砂漠化が進んでしまい滅亡したとの一説もある。
しかし火星の重力は地球の1/3なので、ナウシカのような風の使いがいても不思議ではない。
このように辿るとアニメの背景設定にもそっくりである。「風の谷のナウシカ」は、人類が火星で暮らしていた記憶から着想を得たのかもしれない。
人造人間の都市伝説
ちなみに都市伝説では、ナウシカは人造人間ともいわれている。前トピックで触れたように風の谷のナウシカの世界は、腐海によって大気が汚染されている。これは1000年前の「火の7日間」といわれる最終戦争による影響からである。
単純に見ると、汚染は環境変化による生態系の変化がもたらしたものだが、作品では土壌汚染こそが問題であり、腐海の菌はむしろ空気を浄化していると明かされている。
蟲達が異常に攻撃的なのは浄化機能を守るためであり、驚くことにこれらは旧世界によって人工的に作られたものなのだ。しかしこの浄化には数千年かかり、旧人類はそれまで卵の状態になって待つ事にした。
全員が眠ると彼らは目覚めることが困難になるため、旧人類は腐海である程度の耐性を持つ新人類(ナウシカ達)を作り残したのだ。
ちなみに旧人類が目覚めた際、新人類との対立や戦争の発生を防ぐ為に、新人類は浄化された空気の地では生きられない設計になっている。腐海の生き物を守ろうとするナウシカ達にとっては皮肉すぎる結末だ。
戦争による汚染というのは主に核の放射能、有害物質の可能性が高い。現実を見ても放射能による土壌汚染は難題が山積みの状態。
風の谷のナウシカはそんな私たちの「最悪の未来」を描いているようでもある。
風の谷のナウシカのモデルとは?
優しく美しいナウシカは、男女問わず憧れの存在である。「ナウシカ」とは元々ギリシャ叙事詩のオデュッセイアに登場する王女の名前だが、監督の宮崎駿氏が彼女の魅力にハマり込んだことで名付けられた。
モデルは古典文学の堤中納言物語の「虫愛づる姫君」だと明かされている。この姫君は芋虫が蝶に変わる姿に感動するという少々変わった娘さん、まさに蟲達を懸命に守るナウシカとリンクする。
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キャラデザインについてはナウシカの胸が比較的大きく描かれている。これには「作品で亡くなる人々を受け止めて、包み込む優しさを表現したかった」と宮崎監督は語っている。
言われてみるとナウシカには母親のような安心感がある。いずれにしても、彼女の様にたくましく優しい心を持つ子はなかなかいない。
人として見習いたいものである。
ラストシーンにまつわる都市伝説
風の谷のナウシカのラストシーンは、オームの怒りを静めたナウシカが彼らと心を通わすシーンで終わる。実は映画製作当初は、ナウシカが突進したオームの大群の前に降り立つシーンで終わる予定だった。
しかし、この終わり方だとカタルシス(精神的な浄化)に欠けると感じた映画プロデューサーの鈴木敏夫氏が、現在のラストシーンに変更したのだ。
もしラストシーンが変えられていなかったら、ここまでの感動作にはならなかったかもしれない。
風の谷のナウシカは過去に「ゲーム化」していた
漫画に映画と人気があり、キャラクターグッズ化も様々に展開している風の谷のナウシカ。その中には、ジブリでは過去に類を見ない「ゲーム化」までされていた。
ちなみにこちらがゲームのオープニング画像だ。
気になるゲームの内容だが、これは蟲達を倒していくシューティングゲーム。あんなに必死に守ってきた蟲をナウシカがいとも豪快に倒していくのだ。
作品内容をあまりにも無視した驚きの内容である…当然、宮崎監督は激怒。すぐさま製造中止となり、これをきっかけにジブリ作品のゲーム化も禁止された。
まあ宮崎監督の心境を考えれば無理もないが…
1984年に徳間書房から発売された「風の谷のナウシカ」は幻の産物になってしまった。
現在ジブリ関係のゲームが1つもないのはまさしく、これが原因だったのだ。
「風の谷のナウシカ」の都市伝説を知るとお察しの通り、現在の環境問題への危機感も主張されている。そういう側面からも深く考えさせてくれる名作である。