「ハンターハンター」が再開しなかった本当の理由
2012年ごろから長期休載が続いていたハンターハンター。
富樫先生はこれまでも度々休載を重ね、2年近く休んでいただけにもう続きは見れないという声が大半だった。
ところが2016年4月に奇跡の再開を果たしたのだ。根強く待っていたファンからは歓喜の声があふれたが、それだけの名作ということだろう。
しかしなぜ、ハンターハンターは連載がまともに再開しなかったのか?
そこには驚きの事実があった。
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ここがポイント!
ハンターハンターが再開しなくなった時期とは?
そもそも「ハンターハンター」はいつから休載が続いていたのか?気になって調べてみると興味深いデータが見られた。
ハンターハンターの再開時期についても以前から考察がされていて、中には休載率を掲載しているところもある。こうしたサイトによると、2000年代からすでに一年の内3割程度は休んでいたようだ。
もちろん当時はそのたびに再開していた。だが、週刊漫画はだいたい一年に50話がベースとされる。
この内の3割というと、ハンターハンターは当時から年に15話分は休んでいたのだ。ちゃんと再開してたとはいえ、やや多い休載率である。
しかし近年になるともっと顕著だ。2006年のハンターハンターは休載率がなんと91%以上。
つまり再開したのは一話か二話くらいである。その後も休んでは再開の繰り返し。
休載率90%をこえる年が何度もあった。そしてとうとう2015年である。
ハンターハンターが初の休載率100%を達成した年だ。なんと一度として連載を再開しなかったのである。
もはや記念すべきメモリアルな年であろう!いやいや冗談ではない。
ファンとしては一日でも早い再開を心待ちにしていただろう…しかしなぜ、富樫氏はハンターハンターの続きを描かなかったのだろうか?
再開出来なかった理由はハンターハンター作者の病気が原因?
ジャンプで何かの漫画が休みになったとき、編集部からのコメントはだいたい次の二点になる。
・作者取材のため
・作者急病のため
やはりプロのマンガ家と言っても一人の人間だ。取材でスケジュール調整が取れない時もあるだろうし、急に体調を崩す時だってある。
ハンターハンターにおいては、特に後者の理由がよく使われる。実際にハンターハンター作者の富樫氏は激しい腰痛持ちで、デスクワークが基本の絵描き作業は相当にキツいらしい。
2014年に長期休載が決定した際、編集部からこのようなコメントが寄せられた。
「冨樫義博先生の容態が想定以上に思わしくなく、治療に専念すべくしばらくの間お休みさせていただきます」
こうしたコメントはかなり特別なことだ。また再開時期については「なるべく早い再開を目指し治療と準備を進めております」とだけあった。
しかし実際は、これが休載率100%の状態まで続いたのだ。だが富樫氏の腰痛には理由がある。
元々の体が弱いこともあるが、もう一つの理由として完璧主義者が挙げられているのだ。というのも、彼は全ての作業を完璧にこなしたいのでアシスタントや助手を雇わないのである。
それは近代的な背景の多いハンターハンターでも同様で、こうした理由から他のマンガ家より作業時間が増える。当然机に座っている時間も増えて腰痛に…ということのようだ。
「ワガママすぎてアシスタントを雇ってもすぐにやめてしまう」
別のところではこんな噂も聞けるが、いずれにしろハンターハンターが再開しなかったのは富樫氏が一人で仕事をしていたからと言うのが共通の見方である。
ハンターハンターが生んだ「富樫病」とは?
前述した2つの噂はハンターハンターの非再開について、どちらも「腰痛」が原因としていた。ところがこれらの説をくつがえす別の噂があるのをご存知だろうか?
それがいわゆる「冨樫病」である。もちろん実際にはそんな病気などない。
ネット上で広まったスラングだ。意味としては「怠けグセ」のようなもので、仕事をしない富樫氏を皮肉ったものである。
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しかし、一説では完璧主義者の富樫氏が怠け者とは矛盾を感じる。これこそがハンターハンター休載の理由を知る最大のキモである。
つまり完璧主義も腰痛もアシスタントがいないのも全部ウソだった。実際は「冨樫病」を発症していただけなのだ!
というかなり極論的な考え。もちろん事実確認は取れていないので鵜呑みにしてはいけない。
だがこの冨樫病、発症にはあるきっかけが存在したという。
それが「オンラインゲーム」だ。富樫氏はハンターハンターが始まる前から大のゲーム好きで有名。
前作「レベルE」では、RPGモチーフの物語を描いたほどである。そんな彼が出会ってしまったのがオンラインゲームである。
ご存知のとおりネットゲームには終わりがない。それ自体がエンドコンテンツと呼ばれるほど寿命の長いジャンルだ。
そんなジャンルのゲームにハマってしまい、気付けば全くハンターハンターが再開されない状態に…実際に再開回数が少なくなった2006年ごろから、オンラインゲームも一般化し始める。
ネット関連の技術向上もあるが、大手メーカーが「ネトゲ」に参入した時期とも重なるのだ。このためネットの一部では「冨樫病」が揺るぎない事実として認識されている。
仮にまた休載した場合、ハンターハンターが再開されるのは冨樫病が治った後。つまり作者がネトゲに飽きるまで。
ファンの心配は今後も絶えなそうだ。
ハンターハンターの非再開で一部のファンが過激化?
ハンターハンターの作者・冨樫義博氏がハマっているとされる某有名ネットゲーム。
これの大型アップデートがあるたびにネット上では「また再開されなくなるぞ」「冨樫病が捗るな」などと皮肉が飛びかう。
もはやファンも待ち望むというより、この状態を楽しんでいる感じだ。それだけハンターハンターの再開はいつも望み薄と見られて来たのだ。
「それならいっそ楽しんでやれ」
つまりこういうことらしい。分かりやすい諦めの境地である。
類語として「冨樫仕事しろ!」などもコピペとして有名だ。
ちなみにこの「冨樫病」だが、本来は「ハンターハンターが再開しないこと」あるいは「遊びほうけて仕事をしないこと」の言い換えとして用いられていた。
しかし最近では他の作者に対しても使われるようになり、長期休載が続くと「冨樫病」認定をされてしまう。
実際にサボっているか定かではないにも関わらず、一旦決定されるとまたたく間に拡散される。
もはや現代の魔女狩りである…
ハンターハンターの「休載理由」は本当に病気だった
2015年8月のこと。完全にハンターハンターが休載していた頃の話だ。
とある芸人がツイッターで「冨樫先生の母親と会った」とつぶやいた。驚くのはここからで、そこで「病気でかなり痩せたけど少しずつ回復している」という旨のつぶやきも同時にしたのだ。
これにはネット住民も唖然…今まで「冨樫病」だと信じて疑わなかっただけに、母親が語る真相に度肝を抜かれたのである。
一部では、あわや土下座会見に発展するほどの騒ぎとなった。その後少しずつ回復し、ハンターハンター再開の運びになったと見られる。
とは言え、様々な憶測が飛びかう作者への噂。果たして真実は…
富樫先生には今後なるべく休載を控えていただきたいとともに、体には十分気を付けてほしい。
という若干わがままな願いにはなるが、ファンとして今後も応援していきたい。