ジョジョの心に響いた名言ランキング【Top7】
ジョジョの奇妙な冒険といえば独特のタッチで描かれる絵と、そして「あの名言」がある。作中の人物は常に情熱を持って生きている。
ある者は過去との因縁を断ち切るため、またある者は頂上を目指すため…ジョジョのキャラは常に必死だ。だからこそ心に響く名言が生まれるのだ。
というワケで、今回は筆者が最も感動した名言を各章ごとに1位のみランキングしてみた!
ここがポイント!
ジョジョ第一部・戦友をたたえる名言!
作中で300年前の英雄として紹介されたゾンビ騎士「ブラフォード」。DIOの操り人形となった彼は相棒のタルカスとともにジョナサンを苦しめるが、最後は人間らしさを取り戻していた。
そして散り際にジョナサンへ送った言葉はこうだ。
「この俺の剣に刻んであるこの言葉をお前に捧げよう!」
『LUCK(幸運を)』
「そして君の未来へこれを持って行け!」
『PLUCK(勇気を!)』
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この剣には元々、LUCKという文字が彫られてあり、ブラフォードがそこに自らの血で「P」を付け足したのだ。
第一部はツェペリの「人間賛歌は勇気の讃歌」と迷ったが、やはり敵味方をこえた友情というアツいシチュエーションが筆者の中で勝った。
ちなみにブラフォードとタルカスはジョジョ作中では実在の人物として紹介されているが、全くのフィクションなので騙されてはいけない。
ジョジョ第二部・ジョセフの意外な名言
ジョジョ第二部・戦闘潮流。こちらもかなり悩んだがこのセリフに決定。
『おれの嫌いな言葉は、一番が「努力」で、2番目が「ガンバル」なんだぜーッ』
シュトロハイムやカーズの名ゼリフもあったが、意外なところで落ち着いた。主人公ジョセフはリサリサの元で修行をすることになる。その時に放った言葉だが、一見すると特別な名言とは思えないかもしれない…
ただ、戦闘潮流のストーリーを思い返してほしい。ジョセフは柱の男たちに勝つため渋々ながらも修行という「努力」をした。
さらに第二部の最後では自らの命を投げ出す「ガンバり」まで見せた彼。言うこととやることが真逆の「ジョセフらしいセリフ」故に、この言葉を名言として選ばせてもらった。
もちろんセリフだけ見れば、全くジョジョらしくない。しかしコミックス8巻にこんな解説がある。
「だが!だからといってジョジョがこの物語のヒーローの資格を失いはしない!」
つまりそういうことである。
第三部はやっぱりラストのあの名言
第三部も数々の名言がある。中にはポルポルパニックのような迷言と区別しづらいものもあるが…やはりザ・ジョジョといえば第三部主人公の承太郎、そしてジョジョの名言といえば先ず一番にこれが思い浮かぶだろう。
「てめーの敗因はたったひとつだぜ…DIO…たったひとつのシンプルな答えだ」
「てめーは俺を怒らせた」
説明不要の名言にしてこのカッコ良さ……ジョジョのスタンドも単純な能力のほうが強力だが、まさにこの通りだ。
あと何気に使い勝手の良い名言でもある。
ジョジョワールド屈指のシリアルキラーが放った名言
第四部を代表するキャラクターといえば、なんといってもラスボスの吉良吉影だ。この第四部は今までのジョジョと違って1つの街が舞台となる。
また多くの人が過ごす「日常」の中に存在する恐怖がサブテーマとなっている。そのため基本的にシリアス展開のジョジョの中で、第四部は異色とも言えるほんわかした雰囲気だ。
だが、吉良吉影は殺人鬼として一般人の日常を破壊する。そのくせ彼自身の日常は壊したくないという奇妙な存在(シリアルキラー)。そんな彼が放った名言と言えば…
「命」を「運」んで来ると書いて『運命』!
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これは吉良がピンチをチャンスに変えた時の言葉だ。彼は全ての出来ごとが自分の都合のいいように動くと考えている。
この名言は、そんな吉良の性格を的確に表現したセリフと言えるだろう。
まさに黄金体験(ゴールド・エクスペリエンス)な第五部の名言!
第五部はギアッチョ戦でのジョルノの一言。
『「覚悟」とは 暗闇の荒野に進むべき道を切り開く事だ!』
正解が見えていないのにむやみに突き進むことや、安全になってから動くことは「覚悟」ではない。自分自身で「何が必要か」を考え、そのために「やるべきこと」をするのが覚悟だとジョルノは言っている。
ちなみに、ジョジョの第一部でツェペリは似たようなセリフをつぶやいていた。
『「勇気」とは「怖さ」を知ること。恐怖を我が物とすること』
さらにツェペリはこの勇気をノミに例えた。
『巨大な敵に立ち向かうノミ…これは「勇気」と呼べるだろうかねぇ。ノミどものは「勇気」とは呼べんなぁ』
それは「覚悟」がないからだ。
作者の荒木氏は作品の中で、一貫してこうした気持ちが必要だと訴え続けている。つまりこの名言はジョジョ魂の結晶とも言える。よって第五部イチオシの名言とさせていただいた。
第六部は徐倫の心持ちがうかがえる名言!
刑務所内であまりに騒ぎを起こすため独房に入れられた徐倫。この独房内はきわめて不衛生で、給仕のパンの裏側に虫がひっつくような場所だ。
本館とは違い看守の扱いもひどく、徐倫はへこたれそうになる。そんな時にふと出てきた名言がこちらだ。
「ひとりの囚人は壁を見ていた」
「もうひとりの囚人は鉄格子からのぞく星を見ていた」
「あたしはどっちだ?」
同じ状況でも見方次第でその目には別の景色が映る。もちろん徐倫はこのあと「あたしは星を見る」と決意している。
何があってもポジティブに生きようと思わせてくれる素晴らしい名言だ。
SBRの路線を決定づけたリンゴォの大名言!
少し長いが読んでほしい。
『「社会的な価値観」がある。そして「男の価値」がある。昔は一致していたが、その「2つ」は現代では必ずしも一致はしていない。「男」と「社会」はかなりズレた価値観になっている。だが「真の勝利への道」には「男の価値」が必要だ。』
かなりアツいこのセリフは、ジョジョ第七部:スティール・ボール・ラン(SBR)のコミックス8巻に出てくる。戦いに敗れたリンゴォ・ロードアゲインが勝者のジャイロにおくった言葉である。
この他にも、リンゴォ戦では「対応者」や「漆黒の意思」など数々の名言が放たれた。これだけの短時間に多くの名言が生まれたのはジョジョ作品の中でもかなり珍しい現象だ。
更にSBRはリンゴォ登場前と登場後で、明らかに作風が異なっている。大陸横断レースついでの遺体探しだった物語から「男の価値」を見出すハードボイルドな作品に変化したのだ。
ストーリー展開にまで影響を与えたリンゴォの名言…ぜひご一読あれ。
そして現在連載中のジョジョリオンについてだが、色々と名言の候補はあるものの、更にそれを超える名言が出ることを祈って「保留」にしておきたい。
ただこのままだと確実に常敏の「相田みつを特集」がナンバーワンになってしまうので、今後まともな名言が生まれて欲しいところではある…