今やっても面白い!「ファミコン」の隠れた名作まとめ

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古い世代からはテレビゲームの代名詞としても呼ばれるファミリーコンピューターこと「ファミコン」。

海外ではNESの呼び名でも知られているこのファミコンだが、発売開始が1983年なので驚くことにもう30年以上も経っている。

しかしどんなジャンルにも、どれだけ時が過ぎても劣化しない「名作」というものが存在する。

今回はそんなファミコンで発売された名作ゲームをいくつか紹介しよう。

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ファミコン「くにおくんシリーズ」の名作!多人数でワイワイするならコレ!

今でこそスマッシュブラザーズやマリオカートなどに代表されるように、オフラインの「多人数参加型ゲーム」というのはかなりの数がある。

しかし、昔はあまりこういうソフトが存在しなかった。特にファミコンのソフトでは、ほぼ皆無に等しいだろう。

そんな中で1992年に発売された名作が「くにおくんシリーズ」の「びっくり熱血新記録 はるかなる金メダル」だ。

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タイトルから何となく想像出来るかもしれないが、こちらはオリンピック競技をモチーフにした対戦ゲーム。当時としては画期的な最大4人が参加できるシステムだった。

同時対戦こそ2人までが限界だったが、スコアに応じて1競技ごとに順位が決まる仕様である。また、総合スコアによって最終順位が決まるため休憩時間中も熱中できるのが「熱血新記録」の魅力だろう。

プレイヤーは開始前にどの高校でプレイするかを選べるが、選んだ高校によって特徴が異なるのも名作らしい配慮といえる。

更にいうと、この「熱血新記録」はスポーツ競技でありながらモチーフとなる「くにおくんシリーズ」が不良を主人公としたゲームのため、競技によってはケンカ上等のフルコンタクト制だったりする。

水泳バトルロイヤル」は文字通り競泳中に相手のコースに飛び移って足を引っ張り溺れさせるという、ファミコン世代だったからこそ表現可能な設定の一つであろう。

今こんなシステムのゲームが出れば、PTAから苦情が出まくって発売禁止なんてことも…

棒高跳び」もただ飛び上がるだけじゃなく、ビルの屋上を舞台にしている部分が面白い。こうしたぶっ飛んだ発想も名作と呼ばれる理由ではないだろうか。

その他にも「くにおくん」といえば「ドッジボール」や「サッカー」。あるいは「大運動会」などスポーツ関連のシリーズ作品が多く、これらも単体で名作と呼べるほどの作品だ。

そしてこの「熱血新記録」はそれらのソフトで得たノウハウを結集させた、いわばシリーズの集大成的なファミコン時代を代表するゲームになっている。

もちろんファミコン時代に発売された「くにおくんシリーズ」はどれも面白い。中でも「時代劇編」はストーリーやボリュームともに、今でも遊びがいのある作品と言えるだろう。

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またスーパーファミコン時代に発売された「初代熱血硬派くにおくん」。

こちらもRPG要素を加えた横スクロールアクションとして、やはり名作の呼び名を欲しいままにしている。

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が、残念ながら開発元のテクノスジャパンが倒産したためスーパーファミコン中期以降「くにおくんシリーズ」は途絶えてしまった。

ファミコンとともに成長し、ファミコンを影から支えた存在として未だに根強いファンがいるのも事実だ。

もちろん現代でも「熱血新記録」は十分にやりごたえのある名作なので、もしプレイする機会があれば友達を集めて遊んでみてほしい。

ただしこの手のゲームの特徴として、高確率で「リアルファイト」に発展するためこの点は十分に注意されたい。

 

もはや説明不要の大名作!ファミコン「ドラゴンクエスト3」

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もはや当たり前すぎて、こうしたレビュー系の記事では中々「名作」として紹介されづらいドラゴンクエストシリーズ

中でもドラクエ3はリメイク作品を含むと、ナンバリングタイトルの中で最も売れたシリーズになっている。今でこそ多くのRPGで真似される「ボスを倒したらラスボスが出現する」という手法も、実はドラクエ3が初なのだ。

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厳密に言うと「」の時点で、ハーゴンの後にシドーと戦う演出は存在していた。

それでもリアルタイムで「」をプレイした多くのファミコンユーザーが、ガイアの大穴からアレフガルドの大地に降りた時には大きな感動を覚えたことだろう。

またパーティー人数も「2」の3人から最大4人に増え、編成方法も自由になった。

例えば勇者以外は武道家のみとした肉体派パーティーや、徹底的に効率だけを求めた賢者3人。あるいはオルテガを真似た「勇者一人旅」というシンプルなプレイ方法もあり、ファミコンとは思えない自由度の高さがある。

ドラクエ1・2から着々と進化してきたシステムとストーリー。さらには物語後半で、実は前二作と繋がっていた展開も素晴らしい。

シナリオのボリュームも十分過ぎるほどあり、難易度やバランスも完成されているこの作品…もはや「名作」という枠を超えた「伝説」と言い表せるほどのゲームである。

ドラクエ3のサブタイトルである「そして伝説へ」、これもまさにドラクエ3そのものを指した言葉といえるだろう。

そして、ファミコン最後のナンバリングタイトルとなった「ドラクエ4。こちらはやや挑戦的な作品となっている。

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例えば、戦闘時の主人公以外の行動がAIによって完全自動化されていたり、序盤のシナリオがオムニバス形式になっていたりする。

このため従来のドラクエファンからは「スタンダードではない」という見方もあって評価は別れるが、不思議なことに「3」を悪く言う人を筆者は見たことがない。

これこそ、「3」が議論をする必要がないほど名作であるという何よりの証拠だろう。売上げ的に見てもスーパーマリオと並んでファミコンを代表するキラーソフトといえる。

文字通り、シリーズ屈指の名作なのだ。

 

これぞファミコン!連打して勝利をもぎ取る「バルセロナオリンピック」

ファミコンやスーパーファミコン時代には「連打力」という特有のステイタスが存在した。これは字面から分かる通り、「連打する速さ」を指している。

「秒間16連射」が可能な高橋名人、彼が当時の子ども達からヒーロー扱いされていた事実を見れば明らかだろう。それだけファミコン時代には「ボタンを連射する速度」が重要視されていたのだ。

例えばスーパーファミコンの格闘ゲーム「ドラゴンボールZ 超武闘伝2」では、一定の条件を満たすと連射合戦に持ち込むことができる。ここで一定時間内にどれだけボタンが連射できたかを、プレイヤー同士で競い合うことになる。

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この合戦に勝つと相手に大きなダメージを与えられるため、対戦を有利に進めるためには「連打力」を上げる必要があったのだ。

だがファミコン時代には、これを超える「連射ゲー」の名作が存在した。そのタイトルこそ「CAPCOMバルセロナ’92」。

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パッと見で分かると思うが、これは1992年に行われたバルセロナオリンピックをモチーフとしたファミコンゲームだ。

発売元の「カプコン」までタイトルに含められているが、これは恐らく本当のバルセロナオリンピックと差別化するためのものだろう。言うなれば「ハイパーオリンピック」のカプコン版とも言える名作である。

しかし、オリンピックを題材にしたゲームは「なぜかクソゲーが多い」とその手の愛好家の間では有名である。

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上述のハイパーオリンピックもファミコン版は名作と呼ぶにふさわしいが、他のコンシューマーで発売されたシリーズはお世辞にも良作とは言い難い…いや、そもそも「バルセロナ92」もどちらかと言えばクソゲーに分類される側なのだ。

何といっても「バルセロナ92」には全18種の競技が存在する。

だが、区間ごとにペース配分を調整するだけのフルマラソン以外は、基本的に全ての競技中は「連射するだけ」。あるいは「連射した後にタイミング良くボタンを押すだけ」というゲームなのだ。

特に100m走重量挙げなどは本当に、ただ連打力が試されるだけになる。シンプルな設定が多いファミコン時代とは言え、これは露骨にストイックな作品と言えるだろう…

しかしそれだけに「極めっぷりがハンパない」と言われるほどの楽しみ方が、この名作には存在する。

ところで一口に「連打する」と言っても、例えば人差し指と親指の爪先を合わせてボタンをこするスタンダードなものから、指の第二関節でひたすら押しこむやや変則的な手法まで…スタイルだけ見ても数多くのパターンがある。

また「バルセロナ92」が名作たる理由は、連打力さえ凄まじければ現実ではあり得ないスコアを軽々と叩き出せるところにある。なんと頑張れば、100m走で7秒台を記録することさえ可能である。

ウサイン・ボルトが「9秒58」をマークしたときに世界中が歓喜したが、それどころではない!もはや化け物級とすら思える記録が簡単に出せてしまうのだ!

もちろん100m走だけではなく走り幅跳びでは砂場を飛び越えて着地したり、投てきでも信じられない飛距離まで物を投げたり出来る。

プレイヤーは日本を含めた12ヶ国の中から自由に代表国を選ぶことができるが、各国のスペックは全て同じで有利不利などはない。

またどの国を選んでもエンディングは同じで、例え全種目で1位を獲得しても1パターンの演出しか見られない。

この辺りはファミコンゲームにはありがちなことだが、逆に言えば「連打力」を試す以外の要素を徹底的に排除したストイックすぎる名作と言えるだろう…

実は初代ファミコンのコントローラーはボタンが意外と角張っていて、今のコンシューマー機に比べるとかなり連打しづらかった。「バルセロナ92」はそんな点も含めて、ストイック(と言うよりクレイジー)な名作であった。

 

「横スクロール系」無しでファミコンは語れない!無名の名作「迷宮組曲」

アルゴスの戦士やグーニーズ、あるいは高橋名人の冒険島などなど…ファミコン時代には横スクロール系のアクションゲームがゴマンと存在した。

もちろん他にも源平討魔伝やチャレンジャー、東海道五十三次など。スーパーマリオシリーズが大ヒットしたおかげで、横スクロール系は名作と呼ばれるものだけでも数えきれない程あるのだが…

そんな数多くあるファミコン時代の横アクションだが、筆者が個人的に特に名作だと思う作品がある。それが「迷宮組曲」。

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こちらは音楽をモチーフにした作品だけあってBGMも素晴らしく、また世界観も独特のファンシー路線を取っている。他のファミコンソフトでは中々見られない色使いも特徴的だし、全体的には「ほんわか」とした雰囲気を出している。

それでいて、難易度はやや高めである。ただの横スクロールアクションかと思いきや「バベルの塔」に代表されるちょっとした謎解き要素も含まれていたりして、低容量のファミコンながら十分にやりごたえのある名作なのだ。

ストーリーはスーパーマリオ的な王道ものになっていて、最後には勧善懲悪のスッキリした終わり方。さらにシステム・雰囲気・ストーリー、そしてBGMなど…

どれをとっても名作と言って間違いなし!なお発売元は、ボンバーマンや桃太郎シリーズでも有名なハドソンである。

似たような作品が多いことやタイトルのインパクトの弱さから、これらの名作と比べると知名度は低いかもしれない。だが迷宮組曲もまた、ファミコン時代を代表する立派な名作の一つと言えるだろう。

ちなみにファミコンソフトの数は、日本で発売されたものだけで1250本前後あると言われている。

ただしこれは国内販売された中で任天堂が認めたソフトの本数になる。海賊版や海外版なども含めると、ファミコンソフトの数はそれこそ数えきれないほど存在するのだ。

中には、まだまだ人に知られていない名作も眠っていることだろう…もし時間的な余裕があれば、そんなファミコン時代の「無名の名作」に会いに行くのも面白い。

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