後で知ると怖いドラクエの裏話《3選》
可愛いモンスターが登場したり魅力的なキャラクターの多いドラクエ。
絵のイメージもあってのんびりとした世界観に思えるドラクエだが、実はゲーム内でも意外と怖い話が多かったりする。
今回は裏設定や都市伝説などを交えながらドラクエにまつわる怖い話を紹介したい。
実はもっと怖い「光の教団」の話
ドラクエ5に登場する巨大組織「光の教団」。名前に光とついているがこれは人々をだますためのカモフラージュで、実際は魔物たちが作った闇の組織である。
教団の目的は魔物たちの一番の敵である勇者を探し出して殺すことにあったが、物語の初めの方ではまだそれほど大きな組織ではなかった。
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しかし人々を誘拐したり「教団に入れば救われる」などという言葉で教団の一員にさせたりするなどの魔物らしい行動でどんどん組織を大きくさせていった。また集められた人間は当たり前のようにドレイとして扱われていた。
ここまででも十分に怖い話だが、これはただ教団の説明をしただけ。本当に怖いのはここからだ。ドラクエ5はシリーズの中でも珍しく主人公が成長する作品でもある。
そのためストーリーの前半は「子供時代」。後半を「青年時代」などと呼んだりするのだが、主人公は子供時代にこの光の教団に誘拐されてしまう。
そのまま10年以上ドレイにされやっとの思いで脱出したのだが、外の世界に出るとあちこちで光の教団が素晴らしい組織であるかのように噂されていた。
最も特徴的なのが駆け落ちをしたままレヌール城に住みついたカップルについての話。
親から結婚を反対されて将来に不安を感じていた二人だったが、ストーリーが進むと「ありがとう。僕たちはこれから光の教団に行ってきます」というメッセージを残していなくなってしまう。
この組織に入れば不安はなくなると信じてしまったのだ。彼らもやはりドレイになってしまったのだろうが、主人公の立場で考えると更に恐ろしい。
またこのレヌール城は子供時代に攻略するダンジョンでもあったのだが、その時にはすでに廃墟となっていた。理由は長いこと謎にされてきたがPS版のリメイクで明らかにされる。
なんと勇者を探していた光の教団の魔物たちによって全員殺されてしまったためだとか。まさに、知れば知るほど恐ろしい光の教団にまつわる怖い話。
ドラクエ4のエンディングはナゼ怖い?
ドラクエ4は最後のボスを倒したあと仲間が故郷に帰っていくシーンが流れる。ライアンやアリーナたちは城に、トルネコは家族の元に…と言った感じで気球に乗りながらそれぞれの故郷まで送り届けてあげるのだ。
最後まで残った主人公も自分が生まれ育った村に帰る。しかし、そこはストーリー初期で魔物によって滅ぼされてしまった場所。
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プレイ中に訪れることもできるが、その時には毒の沼がそこら中にあったり建物も壊されたままだったりしている。
当然エンディングでもそうした風景が映されるのかと思いきや、主人公が戻ってきた故郷は辺り一面に花畑が広がっていた。しかも死んでしまったはずの幼なじみまで登場する。感動した主人公は彼女と花畑の中で踊るのだが…
実はこのことに関してネット上では怖い噂が流れている。主人公が見たのは「幻だったのではないか」という説だ。確かに死んでしまった人間が突然生き返るのは不自然だ。
また、最後に故郷へ送り届けたはずの仲間がそろって主人公の故郷に登場するのだが「気球もないのにどうやって?」という疑問もある。今までは魔物を倒すことで悲しみをごまかすことが出来ていた。
しかし世界に平和がやってくると主人公はどうしても現実を見なければならない。認めたくない彼の心はとうとう壊れてしまったのだ。
怖い話というよりは少し悲しくなる話だったかもしれない。
ドラクエ最恐のトラウマと言えば…
最後はやっぱりコレ。セーブデータが消えてしまった時に流れる音楽。
「おきのどくですが ぼうけんのしょ1ばんは きえてしまいました」
ドラクエにまつわる怖い話の中でも、一番の怖い話と言っていいだろう。筆者もドラクエ3のセーブデータがラストダンジョン前で消えてしまった時はどれだけ絶望したことか…
念のためにコピーしておいた予備データまで全て消えたのである。続編が出るごとにデータは消えにくくなっていったものの、この不安は最後のカセットロム作品であるドラクエ6まで続いた。
電源を入れるたびに「データが消えてませんように!」と祈った人も多いのでは?今でこそデータが消える心配はなくなったが、当時を知っているプレイヤーにとってはまさにトラウマものだ。
いかがだったろう、ドラクエは意外と怖い話が多いのだ。こんなところにも注意してプレイするとひと味違った「ドラクエ」が楽しめるかもしれない。