一度聞くと忘れられない【カイジの名言集】

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2009年に映画化され、一般層にまで知られるようになった「カイジ」。

金をテーマにした作品だけに、シビアなものの見方や名言が多いことで知られている。

映画版のキャッチコピーも「ようこそクズの皆様」とすでに名言っぽい雰囲気を出している。

さてそんな数多いカイジの名言から、今回は現実社会を生き抜く上で役立つであろうものをいくつか紹介したい。

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カイジには欠かせない「利根川」の大名言!

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シリーズ第一弾である黙示録編、コミックス「第6巻」の名言。出だしと言うほどではないが、シリーズ全体で見ればかなりの序盤だろう。

金は命より重い

鉄骨渡りの時に利根川が発した名言だ。更にこの名言は「そこの認識をごまかす輩は生涯地を這う」と続いている。

つまり勝ち組になりたければ「金>命」の図式を頭に叩き込めというのだ。もちろん極論だが、金持ちになるにはこれだけの覚悟が必要。そんな「カイジ」を象徴するような名言である。

利根川は他にも「勝たなきゃゴミだ!」「よく戦ったからじゃない…彼らは勝った、ゆえに今、そのすべて…人格まで肯定されている!」など、徹底したリアリズムの名言を放っている。

逆に考えればそれだけ学べる名言が多いが、残念ながら彼自身は黙示録編で退場。その後も本編には回想として登場するのみだ。

だが「中間管理職トネガワ」というスピンオフ作品があり、未だに人気の高さがうかがえる。こちらの作品でも利根川節が炸裂しているので、興味があれば是非。

 

カイジのキャラがネット上の名言を「完全否定」していた

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明日から本気出す

これはネット上で良く見かけるコピペだが、明日からの部分が「来週から」や「来年」など度合いの違うパターンがある。

ヒドいものだと「来世」と書き込まれるくらいだ。これに対してカイジで完全論破している名言が存在する。

「明日からがんばろう」という発想からはどんな芽も吹きはしない。明日からがんばるんじゃない。今日だけがんばるんだ。今日をがんばり始めた者にのみ明日が来るんだよ

間をはしょった上に少し長いが、とても心に響く名言だ。日本には「思い立ったが吉日」ということわざがある。

これは「何かしようと思った瞬間が物事を始めるベストタイミング」という意味である。逆に言えば、その瞬間に始めなければチャンスは掴めないのだ。

ことわざも名言のようなもの。カイジの方とセットで覚えておくといいだろう。

ちなみに、これとよく似た名言を嵐の大野智やサッカーの元イタリア代表ロベルト・バッジョも語っている。

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具体的に言うと大野智は

いま目の前にあることを頑張れないやつが何を頑張れるんだ

ロベルト・バッジョは

今を戦えない者に次や未来を語る資格はない」とそれぞれ語っている。

時代も住んでいる国も違う二人だし、カイジとでは次元すら異なる。それでも共通して名言が飛び出すのはやはり世の真理なのだろう。

 

やっぱり人任せはダメ?カイジから学ぶ深イイ話

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やはり最後はカイジ本人が発した名言を紹介したい。こちらも少し長くなるが、申し分のない格言である。

運・勘・人に頼る勝負はやめだ。そういうノータリンな振る舞いはもうやめ…自分の頭で考え…勝つべくして勝つ

またことわざからの紹介になるが、「運も実力のうち」という言葉がある。だがこのことわざは見方が違うという意見もある。

ある人が細かい部分にまで気をつかった結果「実力」で勝ったにも関わらず、それを全て「運」だと思う人たちが「運も実力のうち」というたった一言で片付けているのだ。

一説にはことわざ自体もそうして生まれたのではないかと言われている。実際、物事の運と思える部分にも実は理論的な考えが働いているのだ。

例えばサイコロを振ってどの目が出るかは「確率論」という分野である程度だが、計算できる。つまり世の中はこうした理屈で考え、判断する傾向にあるのだ。

だから多くの人はぼんやりと生きるか、大した努力をしない。その結果、大きな失敗はしないが成功もしない。

もし世の中を勝ち抜きたいなら逆の発想で、この仕組みを理解する必要があるのだ。まあそんなカイジも失敗と挑戦の繰り返しなので、簡単に生きたほうが楽な気はする。

 

カイジの名言は作者の「下積み経験」から来ていた?

作者・福本伸行はカイジ以外にも「アカギ」や「銀と金」など、徹底したリアリズム作品を多く描いている。そのいずれもが人気作で、特にアカギはカイジと同じくアニメ化までされている。

決して絵が上手い方ではない福本氏なので、これはマンガ家としては大成功と言えるだろう。だが彼の人生は決して楽なものではなかった

高校卒業後に建設会社に就職するが、マンガ家を目指して三ヶ月で退職。しかし、プロ作家のアシスタントになるも遠回しに「向いてない」と諭されてクビになってしまう。

その後どうにかプロになったが、10年ほどは無名のままだった。アカギのヒットあたりからマンガ家として成功したわけだが…

福本氏はいわゆる「長い下積み時代」を経験した人なのだ。カイジで飛び出す数々の名言は、下積み時代に味わった作者自身の経験から来ているのだろう。

いや、考えてみれば福本氏の生き方はカイジそのものである。どん底からの大逆転をリアルに体現しているのだから。

だとすると、名言にもだいぶ信ぴょう性が生まれてくるが…いかがだろうか。

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