ドラクエ都市伝説!復活の呪文の予言はデマだった!?
ドラクエ都市伝説の中でも有名な復活の呪文にまつわる都市伝説がある。
ドラクエ1で使われるパスワード「復活の呪文」が未来を予言していたという都市伝説だ。
しかし、この都市伝説の多くはある理由からほとんどがデマだったのではないかと噂されている。
噂は本当なのか?気になったので少し調べてみた。
復活の呪文の予言とは?
まず復活の呪文と、その予言について少し説明する。
「復活の呪文」とは全てひらがなで作られた全部で20文字のパスワードのこと。
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王様から呪文を教えてもらった時点のレベルや持ち物、ストーリーの進み具合などを全て記憶してくれるものだ。つまりセーブデータの代わりである。
この20文字のパスワードが偶然にも未来を予言する内容になっていることがある。
例えばこういったものだ。
・ゆにばあさ るすたぢおおひ らかれたお おさか
これを読みやすく直すと「ユニバーサルスタジオを開かれた大阪」となる。
2001年に開園したユニバーサル・スタジオ・ジャパンだが、1986年に発売されたドラクエ1が予言していたとする都市伝説である。
復活の呪文にはこのように紹介される都市伝説が数多く存在する。しかし、なぜこれが「デマ」だと言われているのか?
組み合わせの数はなんと…!
ドラクエ1では容量の問題から使えない文字がいくつか存在する。例えば「を」とか「ん」とかで、実際に復活の呪文に使えたのはひらがなのうち、64文字だけ。
これを全部で20文字のパスワードと組み合わせて計算すると…
なんと最大で約1350326852860866918505454791395905600通りも存在することになる。
あまりにも大きい数字で分かりづらいが、37ケタもある。億とか兆というとものすごく大きな数字に感じるだろうが、ドラクエのパスワードはその何倍もの組み合わせが可能なのだ。
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これこそが都市伝説をデマとする一番の理由だ。
つまりこれだけ多い組み合わせの中には「たまたま言葉になっている」復活の呪文も存在するし、それが「たまたま予言になっている」復活の呪文もまた存在するということである。
こうやって聞くと「やっぱり都市伝説は嘘だったんだ!」で終わってしまいそうになる。だが、少し待って欲しい。
本当に全てが嘘だったのだろうか?
復活の呪文が違います
ドラクエ1や2をプレイしたことがある方なら経験したことがあるだろう。王様が教えてくれる復活の呪文を、ノートやチラシの裏に一文字ずつ間違えないようにメモしていく。
絶対に合っているはずだと何度もチェックしたのに、いざ復活の呪文を打ち込んでみるとそこに絶望のメッセージが浮かび上がる。
「じゅもんが ちがいます」
特にドラクエ2ではメモする文字が50文字にまで増えたことで、よく聞く悲劇の一つとなった。しかしこのことから分かるように、復活の呪文は上で書いた数の組み合わせが全て使えるわけではない。
もしかしたら使えない組み合わせの方が多いかもしれない。当たり前の話だ。
そうでなければ初めてプレイする人が適当に入力しただけで最大レベルからプレイ出来てしまったとか、そんな問題がおきないとも限らない。
実際に半分しか正しい呪文として受け付けてくれないとしたら「たまたま言葉に」そして「たまたま予言に」なんてことがあるだろうか?
半分だとしてもかなりの組み合わせ数ではあるが、だからといってこの都市伝説をデマだと決めつけるのは少し気が早い…のかもしれない。
都市伝説は都市伝説として、ネット上にはドラクエ1の復活の呪文を自動的に作ってくれるサイトがあったりする。
こうしたところで、次々に新しいパスワードが作られているというわけだ。ひらがなを20文字組み合わせるだけというシンプルな遊びなので余計に熱中するのだろう。
ゲームの遊び方は一つじゃない。いまだにドラクエからは都市伝説だけではない多くのことを教えてもらえる。