「ジョジョの奇妙な名言集・誤植フレーズ」まとめ

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ジョジョの奇妙な冒険には数多くの名言がある。

普通にクールでカッコイイ『名言』から、なんでそうなるの?という『迷言』まで様々だ。

今回はそんなジョジョの中でも少し変わった名言をジャンルごとに紹介しよう。

 

ジョジョは「誤植」で出来た名言が多い

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最近は雑誌編集もデジタル化が進んでいるため文字の掲載ミス…いわゆる誤植が減ってきたが一昔前は頻繁にみかけた。特にジョジョは元々の言い回しが独特なことから誤植も結構多かった。

なんといってもコミックスの1巻から誤植されているくらいだ。飼い犬のダニーをDIOに蹴られ怒ったジョナサンの一言。

何をするだァーッ!

もちろん本来なら、何をする”ん”だァーッである。だがここがジョジョのスゴいところ。この誤植は長い間修正されることなく、むしろジョジョファンの間では名言として認識されていた。

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何かイヤなことをされたら「何をするだァーッ!」と返すのが礼儀でさえあるのだ。ところが初版の発売から14年後の2002年、文庫版の発売にあわせてこの誤植が修正されてしまった。

その時もジョジョファンの間では残念がる意見の方が多かったくらいである。他にもジョジョでは「うっとうしいぜ!」が「うっおとしいぜ!」になるなどユニークな誤植名言がある。

ちなみに誤植ではないのだが、ジョジョの文庫版ではフーゴの口癖「ド低脳」が「クサレ脳ミソ」に変更されている。ド低脳では言葉としてキツすぎるというのが原因らしいが。

個人的にはクサレ脳ミソの方がひどい気がするが…皆さんはいかがだろう。

 

ジョジョの編集スタッフのアオリ名言が噂に

ジャンプやマガジンなど雑誌掲載時のマンガには最終コマあたりにコメントが印字されたりする。これは編集スタッフが考えたもので、作品の興味をひかせることからアオリ文句アオリと呼ばれる。

当然ジョジョでも使用されているのだが、物語が第六部のストーンオーシャンになってからのアオリが特にスゴいとのことで一部のファンから名言のような扱いを受けている。それがこちら。

NO断念!

愛=理解!

文章としての意味よりインパクト勝負のものが多い。またウェザーリポートが記憶を戻して暴走した時のアオリ文句がこれ。

カタツムリ天国!!滑ってGO!

もうやりたい放題である。ジョジョも作品全体のテンションは高い感じがするがこのコメントはそれ以上だ…

恐らくアオリ文句を考えた編集スタッフも熱狂的なジョジョファンだったのだろう。残念ながらコミックスになるとアオリは消されるので確認するのは難しい。

しかしあなたが真のファンなら、ぜひジョジョ連載時のジャンプを見つけ出して欲しい。当時の編集スタッフのぶっ飛び具合がわかるはずだ。まさに「愛=理解!

 

ジョジョ世界が一巡したことで生まれたセルフオマージュ名言!

ジョジョは第六部の最後でパラレルワールドに突入した。今までのジョースター家の血統や因縁などが全てリセットされたのだ。

その一巡後の世界で初の作品となるスティール・ボール・ラン、通称SBRには数多くの過去のジョジョ作品に関するセルフオマージュが散りばめられている。レース参加選手に今までの登場人物に似たキャラクターが出ているのもそれだ。

例えば第三部に登場したモハメド・アブドゥルのオマージュキャラ、ウルムド・アブドゥル。また第二部で登場したシュトロハイムに似たフリッツ・フォン・シュトロハイムなどである。

そしてこうしたオマージュの中にはやはり「名言」も存在した。忘れっぽいことで有名な作者・荒木飛呂彦氏にしては大した記憶力なので二重に驚きだが、ともかく紹介する。

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「だが断る!」のオマージュ「でも断る!」

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第四部で岸辺露伴が噴上裕也のスタンド・ハイウェイスターに言ってのけたド名言「だが断る」。使い勝手の良さからネット上では画像とともに広く出回っている。

意味はしらなくても名言を使ったことがある、あるいは画像を見たことがある人も多いのでは。この名言だが、SBRでは11巻「約束の地シュガーマウンテン」で使われている。

この時ジャイロたちはシュガーマウンテンからもらったアイテムを使い切る必要があった。そこで近くにいた地主のオジさんに貰い物と土地が交換できないか交渉を行った。

はじめはその気があるように聞いていたオジさんだったが突然、「でも断る」と吐き捨ててブチ切れるのだ。この名言は「自分にとってメリットがあることだが…感情的にイヤなので否定する」時に用いるのが正しい使い方だ。

その点から見てもオジさんのオマージュっぷりは完璧だった。素晴らしいオジさんの完全再現。それ以上に素晴らしい荒木氏の記憶力。

 

扱いだけは大物と同じ「考えることをやめた」

SBRの中でも小物扱いされるマジェント・マジェント。元パートナーのウェカピポからも「下っ端のクズ」と評価されてしまうほど。

しかし彼の最後はジョジョ史上最強とも言えるキャラと同じ扱いを受けている。マジェントのスタンド・20thセンチュリーボーイズは能力が発動すると完全無敵の状態になる。

本人は一切動けなくなるがその代わりどんな攻撃にも、また呼吸をしなくても永遠に耐えられる最強のスタンドだ。マジェントは水中での戦闘時に馬車のワイヤーが全身に絡まって川底に引きずり込まれた。

このときスタンドを発動したが、発動中は身動きが取れない。しかしスタンドを解除してワイヤーを外そうとすればその前に窒息してしまう。

ジレンマに悩まされたマジェントはそのうち「考えることをやめた」。この名言はジョジョ第二部のラスボス・カーズの最後を飾る代名詞的な名言である。

カーズも不死の究極生命体となったのち大気圏外に押し出された。鉱物と生物の中間の姿で永遠に宇宙を漂流することになった彼もそのうち「考えることをやめた」のだ。

最後の最後で大物扱いされてマジェントも本望だろう。

 

言わせたかっただけの「世界」

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恐らく登場したシリーズがジョースター家より多いDIO。世界が一巡する前の彼のスタンドは「ザ・ワールド」だった。

しかしSBRのDIOは別のスタンド使いの能力「スケアリー・モンスターズ」を貰い受けている。このことに残念がるジョジョファンも多かったのではないだろうか。

そんな読者の気持ちを察してか、SBRではユニークなキャラが登場する。大統領の身辺警護役のマイク・O(オー)。彼の口癖がなんと「世界」なのだ。

しかも初登場はDIOとの会話シーンである。ここでマイク・Oは「世界世界」と連呼しまくる。

会話が終わったあと、DIOはたまらず心のなかで「このDIOには関係のないセカイだしな」とつぶやくのだ。名言というほどでもないがDIOと「世界」を関連付ける演出として思わずシビれてしまう。

ちなみにDIOは結局、SBRの最後で「ザ・ワールド」を発動している。意外とこちらは賛否両論あったが、やっぱりDIOと言えばザ・ワールドだ。

特殊なジャンルでの名言紹介ということで内容が薄くなるかと思ったものの…いやはや結構なボリュームになってしまった。その上、まだ語り尽くせていないので残りは別の記事に譲る事にした。

機会があれば是非読んでみてほしい。うーんジョジョ…やはり奥が深い。

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