ヒナタがナルトの妻になれた理由「ナルヒナショック」が話題に

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ナルトの最終話で主人公ナルトと結婚して名実ともにヒロインになったヒナタ

その後の外伝でも登場するボルトやヒマワリなど、子どもにも恵まれて幸せな家庭を築いた。

しかし、「ヒナタの幸せ」は元々は予定されていたものではなかった…

その要因は少年誌としては珍しい「ヒロインコンバート問題」にあった、今回はこちらについて詳しく紹介しよう。

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サクラとヒナタ…ナルトの「ヒロイン」はどっち!?

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そもそもナルトの元々のヒロインはサクラであった。ナルトの物語初期にも「ナルトは春野サクラが好き」とする公式設定がある。

ところがサクラは、ナルトとは別のイケメン(サスケ)が好きだった。少年漫画にはよくあるパターンである。

ただしウサギと亀のように、差を付けられていたライバルから徐々に主人公に好意が向いて行く。あるいはその過程を楽しむのが漫画の醍醐味のはずだが…サクラの場合は格が違った。

どれだけストーリーが進んでもサスケラブ…サスケへの愛が止まらない

恐らく多くの読者はナルトとサクラがくっつくことを諦めていただろう。加えてサクラは「わがまま」「自己チュー」「乱暴」といった性格のため、読者からどんどん嫌われて行く…もうツンデレとかそういうレベルですらない。

「ナルトは最後までサクラに片思いを貫く…まあそんな流れが濃厚だろう」

…と、そんな時に現れたのがヒナタだ。

ただヒナタも、初登場時は「次期ヒロイン」のようには考えられていなかった。目がまっ白でおかっぱ頭のドジっ子を誰がヒロインと認めるだろうか。

幸運を招きはするが、少なくとも恋愛対象ではない。この時点ではただの女性サブキャラクターだったのだ。

ところがナルトの連載が続くにつれヒナタの人気が段々と高くなる。真面目で優しい性格だったため、サクラが嫌われれば嫌われるほど好感度を増していったのである。

こうしてナルトは、気付けば2人のヒロインが存在する状態となった。

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ヒナタが逆転勝利!読者もド肝を抜かれた「ナルヒナショック」

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ナルトにおける二大ヒロイン制は長らく続いた。もちろんバランス的に言えば、ヒナタの圧勝ではあるが…

特にナルトは第二部に突入してからキャラクター絵が一新されたが、この時ヒナタは「成長」では済まされない劇的な変化をとげている。露骨なテコ入れに驚いた読者も多かったろう。

さて、そんな中である事件が起きる。問題となったのは原作の615話

この最終シーンでナルトとヒナタが手をつなぐのだ。そして雑誌掲載時のアオリ文では「この手は決して離さない!」と付け加えられた。

もう告白しているようなものではないか。当時はまだ公式にヒナタがヒロインと言われていなかったが、この一件が読者の間で様々な憶測を呼んだ。

「ヒナタヒロイン確定」とか「サクラ解雇通告」などなど…今もネット上で「ナルヒナショック」として語り継がれるほどである。

これが決め手となってか、結局ヒナタはナルトの正ヒロインとなってハッピーエンドを迎えた。

 

サブキャラがヒロインになる珍しいパターン!

つまりヒナタは、サクラから正ヒロインの座を奪い取ったとも言える。(勝手に自滅したとも思えるが…)この様にサブキャラクターが主人公のパートナーになるケースはかなり珍しい。

例えば「いちご100%」というマンガがあるが、あれは元から複数のメインキャラがいる中で誰か一人を選ぶものだった。筆者が思いつく限りこのパターンに当てはまるのはドラゴンボールのブルマとチチくらいのものだ。

…いや、そういえばナルトの作者・岸本斉史はドラゴンボールファンとしても有名である。もしかしたら作品のオマージュでブルマ・チチの構図をサクラ・ヒナタに当てはめた?

これが本当なら途方もなく長い計画だが、真相はいかに…さてそんなヒナタも常に安定してヒロインの座を勝ち取っていたわけではない。

アニメ版での彼女の声優すら「ナルトとヒナタは結ばれない」と思っていたほどである。ハッピーエンドに到るまでには長い困難があったのだ。

しかし、何はともあれ「おめでとう」。読者の総意ではないだろうか。

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