「耳をすませば」その後の2人…結婚せずに破局していた!?

th_スクリーンショット 2016-06-16 1.24.32

日本を代表する青春ラブストーリーアニメ「耳をすませば」。これはジブリにとっては初となる、少女漫画が原作の長編映画である。

作中では主人公の雫と同級生の聖司が結ばれてハッピーエンドで終わるのだが、そんな彼らの「その後」について噂が絶えない。

果たして約束通り結婚できたのか?

今回は物語から掴んだいくつかのヒントに沿って、その後の2人の行方や、耳をすませばの制作裏話についても紹介しよう。

Sponsored Link

雫と聖司はその後、結婚するのか?

th_スクリーンショット 2016-06-16 1.01.29

まず、二人の出会いのきっかけは図書カードにあった。

読書好きの主人公だが、彼女が借りて読む本のほとんどに「天沢聖司」という記名を見つける。「きっと素敵な人だろう」と顔を見ていないにも関わらず淡い恋心を抱いていく。

のちに彼女は、電車で移動中の猫「ムーン」の後を追って不思議な店「地球屋」に辿り着く。そこは聖司の祖父の経営店であり、通っていくうちに聖司と親しくなり始めるのだ。

出会いを見るとあまりに運命的であり、このままの展開でいくと幸せに結婚しそうな雰囲気すらある。現に映画のラストシーンでも結婚の約束を交わしていたのだから。

その後を単純に予測するならば、やはり二人は結婚するのだろう。だがここからは、現実的な視点でその後を考えてみよう。

聖司は一流のヴァイオリン職人を目指し、進路はイタリアでの修業を決断。そして、イタリアに行けば何年も帰ってこられないと作中でも述べている。

一方、雫は普通に高校へ進学。将来は小説家を夢見つつ、勉強に専念する。

遠距離恋愛を余儀なくされた彼らは時代背景から考えるに、電子メールではなく文通でのやりとりで関係を繋いでいったのだろう。だが連絡は頻繁に取れず、互いに寂しい思いをすることになる。

そして思春期真っただ中の二人が他の異性に目がいかないはずがない。聖司は才色兼備だし、好確率でモテ男だろう。

さらに雫も、作中で二人の男性から惚れられる場面を見るとなかなかモテるようだ。そんな彼らの一面を見ると、自然と近くに好意を抱く異性が別に現れて恋に発展する可能性の方が高そうだ。

二人の気持ちは薄れていき、結果的に破局する。実際には上記の流れで別れを予測する人が多数派だ。

もちろん幸せな結婚を望みたいところだが、現実はそう甘くはなさそうだ。ちなみに後にジブリ作品「猫の恩返し」が公開されるが、これは雫が書いた小説だとする設定がある。

二人のその後は予測するしかないが、少なくとも彼女が自分の夢を叶えたことは確かなようだ。

いろいろ推測を展開したが、あとは受け手の想像にお任せする。それが一番正しい答えなのかもしれない。

Sponsored Link

耳をすませばの制作裏話、監督のその後

th_スクリーンショット 2016-06-16 1.05.42

耳をすませばの監督・近藤喜文は「魔女の宅急便」や「火垂るの墓」などの作画を務め、今後のジブリを担うと言われた人物だ。そんな彼の初監督作品となった「耳をすませば」。

原作は柊あおいによる集英社出版の少女漫画であり、宮崎駿がたまたま読んだことがきっかけになった。

前述した通り、ジブリでは少女漫画を原作としたケースは今までになく「耳をすませば」の映画化には、監督、原作者も当初は驚いたそうだ。

この作品は青春期の心の葛藤や甘酸っぱい恋などが見事に詰まった内容である。どうせ恋愛物を制作するならば、少しキザでも誰もがキュンとするラブストーリーがいい。

「耳をすませば」はそこにぴったりハマった作品であり、映画興行収入は31億円を超える大ヒットを収めた。

近藤監督にとっては今後も新たな作品を残すための大きな一歩になっただろう。しかし公開から2年半後、若干47歳という若さで病気にかかり亡くなってしまう

惜しくも「耳をすませば」は彼の最初で最後の監督作品となったが、今なお日本人の心に残り愛され続けている作品だ。

 

耳をすませばに登場する主人公の両親が「冷たい」と噂に

主人公の両親だが、父は図書館で司書として働き、家では郷土研究家として著述に励んでいる。母は子育てが一段落し、自身の勉強のために大学院に通う意欲的な女性である。

姉もシッカリ者で優秀な大学生。家には書籍がたくさんあり、教育レベルが高い家庭であることは伝わる。

しかし両親は、雫が受験期に小説を書くことに没頭して成績が一気に下がるものの、最終的に「最後までやってみなさい」と彼女を見守る。だが、助言した父親の口調はどこか冷めているようにも感じる。

このことに対して「対応が冷たい」と捉える人も多い。ちなみに、父親の声優を務めたのは俳優の立花隆。

彼を起用した背景だが「少しくたびれた父親を再現したかった」と、プロデューサーの鈴木敏夫氏は語っている。さて、一見冷たくも感じる両親の対応であるが、姉は「ああ見えて、実は心配していた」と言っている。

彼女の両親は心配しつつも子供を信用しているからこそ、やりたいことを応援したのだろう。最近は子供の自立心を重視し、放任主義の家庭が多い。

そんな現代的な家庭の姿を描いたのだろう。

以上、耳をすませばのその後の展開予想と裏話の紹介である。現実には難しいかもしれないが、ジブリの青春恋愛映画として「二人の結婚」を願いたいところだ。

Sponsored Link

他にこんな記事も読まれています

サブコンテンツ

このページの先頭へ