仕組まれた最終回、ミンキーモモを襲った「交通事故」の真相

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1982年代に放送された、いわゆる少女アニメの「ミンキーモモ」。

メジャーかマイナーかで言われれば、まあ、そこそこと言ったこの作品。

だが反面、コアなファンが多いことで有名なのだ。

しかしそんなマニアでも「最終回の事実、交通事故エンドの真相!」まで知っている人は一部だろう…

そこで今回は、この点を掘り下げて紹介しようと思う。

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「デウス・エクス・マキナ」?ミンキーモモが交通事故にあったワケ

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ミンキーモモは1990年代にも放送され、都合2シーズンの放映がされたことになる。ストーリーは地続きながら別物であるにも関わらず、ナンバリングなどがされていない。

そのためファンの間では、これらの差別化をはかるべく前期を「空モモ」と呼び、後期を「海モモ」と呼ぶ。今回は、その空モモの最終回にまつわるエピソード。

この「空モモ」は少女アニメらしく、メインの視聴者層は小さな女の子たちだった。

しかし一方で「暴走」とまで称された脚本や作画のため、当時から存在したいわゆる「アニメオタク」にも人気があった作品である。

また、今でこそ当たり前に存在する呪文とダンスを組み合わせた変身シーンも、実はミンキーモモが初出と言われている。

さらにはアニメ界における「第2期魔法少女ブーム」。この流行を作ったきっかけとも言われる作品なのだ。こうして考えると、現代のプリキュアと似たような境遇を覚えるかもしれない。

だが決定的に違ったのは、そもそも、アニメのメインターゲット層がミンキーモモに食いつかなかった点にある。

要するに、一大センセーションを起こしはしたものの、元々人気が少なかったこの作品は本来の最終回を待たずして打ち切りとなってしまったのだ。

そのため、実際の最終回となる第46話「夢のファナリナーサ」で主人公は唐突な最期を迎える。しかもその死に方というのが何とも哀れで「トラックに引かれる」という、まさかの交通事故エンド…

あれだけ「魔法」という非科学な世界観を織りなしていたにも関わらず、その幕切れは呆気ないほど現実的なのである。

演劇や脚本の世界では「デウス・エクス・マキナ」と言う、物語が破綻しかかった頃に現れる神様的な存在が状況を操る「ご都合主義」な展開を皮肉った言葉が存在するが…

ミンキーモモの「最終回」もそれと同じくらい、ぶっ飛んだ終わり方なのだ。ある意味で、モモを交通事故に遭わせたトラックこそがデウス・エクス・マキナと呼べなくもない…

ミンキーモモは後年の人気により、地方局によっては何度も再放送されたりする。だがその度に、唐突な交通事故エンドに「納得が行かない」という声が浮上する。

なぜ少女アニメにそぐわない暗い最終回なのだ」と…

しかしこれには、ちょっとした理由が存在するのだ。

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なぜ「最終回」がこうなった?ミンキーモモの知られざる舞台裏

主人公が交通事故に遭う」という脚本をスタッフが採用した理由については、いくつか噂がされている。先の通り、ミンキーモモは46話「夢のファナリナーサ」を最終回としているが…

実は2話の総集編を挟んだ後、何ごともなく残りの数話が展開されているのだ。そこでモモは「ペットショップの夫婦の間に生まれた人間の子ども」に生まれ変わっている。

そのため、一部ファンの間では「トラックに引かれる」というリアルな死因こそが現実世界に転生する儀式だったのだと、こう読み解かれることもある。

もちろんそれが事実かどうかは定かではない。ただし、いわゆるメタ的な部分での「交通事故」の真相は明らかになっているのだ。

ミンキーモモはいわゆる「打ち切り作品」であるが、その話が浮上したのは最終回の4話前『間違いだらけの大作戦(第42話)』を制作している時のことだった。

つまりこの時点で、スポンサーサイドが「46話を最終回にしてくれ」と制作側にオファーしたのである。ところが、こんな無茶ぶりを素直に納得するスタッフはいない。

と言うのも、全50話体制だったからだ。残りたったの数話くらい、打ち切らずにやり通させてくれというのはもっともな訴えであろう。

しかしその訴えは取り下げられ、スポンサーの意向通り、ミンキーモモは第46話で一旦最終回ということになった。(反響が大きかったので、結局は総集編の後も物語は作られたが、それはまた別の話)

このスポンサーと制作サイドの間に勃発した争いは、当初とんでもない方向に発展した。

元から「暴走」とも言える脚本で有名だったミンキーモモだけあって、その終わらせ方もかなりぶっ飛んだ具合に予定されたのだ。

つまり、本来ならば交通事故に遭って終わるという展開は予定されていなかった。その幻の最終回とも呼ばれるプロットが、こちら。

1.核ミサイルが爆発して地球が粉々にふっ飛んだため人類滅亡。

2.夢を見る人がいなくなり夢の国も自然消滅。

3.そのままミンキーモモはエンドロールに。

という、あまりにも救いようのないというか、ぶっ飛ぶにしてもぶっ飛ばし過ぎなシナリオである。

この内容を(当然だが)スポンサーサイドは却下したため、仕方なく交通事故エンドという流れに落ち着いたのだ。いや、それでもまったく「落ち着いて」はいないのだが…

ちなみに後期のいわゆる『海モモ』はミンキーモモの完全新作かと思わせておきながら、最終回で実は、人間の赤ちゃんに生まれ変わった主人公が見続けていた夢だったことが判明する。

つまり最強最大のデウス・エクス・マキナとも言える『夢オチ』だった上に、空モモ最後の交通事故もいわゆる『正史』だったと決定付けられたのだ。

例えば、同じ少女アニメのセーラームーンでは、最終回で主人公たちが大量に亡くなる演出が取られている。しかし視聴者からの大クレームにより 無かったことにされた…という都市伝説のような事実がある。

つまり少女アニメにおいて、主人公が亡くなるというのはそれほどタブーなわけだが。ここがミンキーモモの凄い点で、堂々とこの交通事故エンドをやり抜けたのである。

さらにちなむと、このアニメの制作スタッフは以前にも「宇宙戦士バルディオス」というロボットアニメを作っていたが、こちらの作品もあえなく打ち切りとなっている。

そして、この時は主人公達の活躍もむなしく「地球全土が水没する」という最悪の最終回をやってのけている。どうもここのスタッフは、とことん物語を破綻させないと気が済まないようだ…

 

ミンキーモモ、「最終回」の面白い考察がネット上に!?

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ミンキーモモの最終回について、ネット上では面白い考察が展開されている。

これはある一人のアニメファンによる意見であり、もちろん賛否別れると思うが、個人的にはかなり面白いと思ったので紹介したい。

1970〜80年代当時。少女アニメ、特に魔女っ子もの(ひみつのアッコちゃんetc)のアニメには「暗黙のルール」が存在していたらしい。

それは「自分の願いごとのために魔法を使わない」「決して主人公は死なない」ことである。交通事故エンドを見て分かる通り、「ミンキーモモ」では見事にこのルールが破られている。

なぜそんな事をスタッフがしたかというと、そうした暗黙のルールに対する挑戦だと考察されている。

ミンキーモモは「空モモ」の最終回で交通事故にあった後、「海モモ」で主人公自身の夢を叶えるストーリーに変わっている。

これをスタッフの視点から言い換えると「なぜ魔女っ子は、魔法で自らの願いごとを叶えてはいけないのか?」というテーマを追求したアニメとなるのだ。

もちろん、こうした元々の概念をぶっ壊してしまうアニメはマニアックな扱いを受けるため、いわゆるメジャー作品にはなれなかった。

こうした状況から、ミンキーモモは打ち切りが決定。あの「ヤケクソ」とも言える交通事故エンドが採用されたのだ。

その後、関連商品が売れたので放送は延長されるに至った。しかし、あまりにも事態が二転三転したために、結局は『夢オチ』という強引な展開にストーリーが向かって行ったという。

しかし「魔法の力で大人になっても、所詮は幻想である」という現実的なメッセージを示しながら「それでも夢を見ることは素晴らしい」と訴えるミンキーモモは、優秀なアニメ作品である。

と、アニメファンは締めている。

つまりこの作品は、前述の通り、斬新さを狙った挑戦的なアニメだったのだ。またこうした前提的なコンセプトは、その後も「おジャ魔女どれみ」などの少女アニメにしっかりと引き継がれている。

ミンキーモモに話を戻すが…あまりに前衛的過ぎたため「前倒しの最終回」という形にはなったものの、だからといって駄作の証拠とは言えない。

例えば、今でこそ多数のシリーズ作品を世に輩出する「機動戦士ガンダム」。だが放送当時は人気がなく、予定より数話早く最終回を迎えたというのは、もはや説明不要の有名な話だろう。

もちろんガンダムのように後年になって再人気を得るのは、それこそ交通事故にあうくらいの確率とも思われるが…

とは言え、人気があるから名作、知名度が低いから駄作という考えは必ずしも妥当ではないと感じている。

ちなみに、ミンキーモモの最終回が放送されると「災害に見舞われる」との都市伝説も一部には存在する。実際に後期『空モモ』の最後の放送が1983年。

そして再放送が1995年にあったが、確かにいずれの年にも大きな地震が起こっている…これはもしかすると、交通事故にあわされた「主人公の呪い」なのかもしれない。

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