いじめっ子への復讐!?「ひきこさん」の都市伝説

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テケテケ、かしまさん、あるいは赤マントやメリーさんなどなど…

世の中には怪談系、ホラー系、オカルト系の都市伝説が大量に存在する。

そんな中でも、特に現代的だとされる噂がネット上を騒がせているのだ。

その名も「ひきこさん」。さて、一体どんな存在なのか…

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今夜あなたの家にもやってくる!?恐怖の「ひきこさん」都市伝説

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この都市伝説で語られる『ひきこさん』は場所によって「ひき子さん」や「引き子さん」などとも表記されることがある。

どうやら元々は「森妃姫子(もりひきこ)」という名前だったらしく、少なくとも女性であることは分かるだろう。

しかしそれ以外のことは曖昧で、彼女が一体どういう人物なのか?についてはハッキリとしない。「ひきこさん」について確実に分かっていること。

それは雨の日に傘もささず、白いボロボロの着物姿で人形らしき物体を引きずって歩くという、想像するに恐ろしい格好で町をさまよっている点。

目撃者の報告によると、目は釣り上がっており、口は耳元まで広がっている。また引きずっている人形だと思われたものは、小学生くらいの子どもだったという説もある。

ひょっとすると口裂け女の都市伝説を彷彿とするルックスだが、もちろんこれが事実であるとは限らない。

なぜなら「ひきこさん」を見たものは決して無事には帰れないと言う、ジンクスめいた話まで存在するのだ。

また、彼女は捕まえた子どもが息絶えるまで引きずり続け、最終的にある場所まで連れて行って放置するという。

その場所とは、かつて「ひきこさん」がいじめを受けて亡くなった場所。あるいは、自殺した地点などと言われている。

つまり彼女は自分をいじめた相手に恨みを返すために蘇った。さらには全国のいじめっ子を無差別に襲う悪霊と化してしまったのだ。本来は可哀想ないじめられっ子の魂であったにも関わらず…

もちろんこれについても都市伝説であり、確証はない。しかし彼女がいじめを苦にして亡くなったとする都市伝説には、一定の信ぴょう性がある。

それは、「ひきこさん」の本名とされる「森妃姫子」という名前を読み解くことで分かるだろう。モリ・ヒキコ、これを姓名ひっくり返して読むと…

ヒキコ・モリ」。つまり「引きこもり」となる。いじめを苦にして引きこもりになるというのは、現実的にも十分可能性があるし、これは現代における社会問題の一つだ。

確かに「そんな都合のいい名前が存在するか!」と言われてしまえば、それまでだ。

現に何かの映像作品でも「雪女」を「オンナ・ユキ」…「オンダ・ユキ」と間違えるという手法が取られていることがあった。

そもそも、登場人物を都市伝説などの内容に引っかけた名前にするという方法は、推理小説などの世界では古典的な手法と言えなくもないだろう。

いや、しかし!元々この「白いボロボロの着物を着た女性」の都市伝説は存在していた。

名前が不明では仕方ないという理由で、誰かが「ひきこさん」と命名してやったという可能性もなくはない!

が…そこで「卵が先か鶏が先か問題」を展開するとキリがないので、この辺りで一旦締めておこう。

大切なのは、こうした恐ろしい都市伝説が存在すること。そして「彼女が子どもを襲う悪霊である」という、客観的事実なのだ。

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「ひきこさん」に会ったらこうして逃げろ!

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「ひきこさん」は子どもを襲う悪霊である。繰り返すようだが、これは都市伝説で語られる客観的事実だ。

彼女がそうした恐ろしい存在であるならば、我々はその魔の手から逃れる対処法を知っておかねばならない。最大の前提として、彼女は「いじめっ子を襲う」という設定(あえて設定と呼ぶ)がある。

ということは、つまり最も効果的な準備としては他人をいじめなければいいのだ。逆説的な話として、やはり都市伝説には「いじめられた子は襲われない」という噂も存在する。

また「ひきこさん」は「自分と同じ名前の子どもを襲うことはない」とも語られているので、もし本気で怖ければ両親に改名を願い出てみよう。

他にも「ひきこさん」は自分のルックスにコンプレックスを抱いているため、鏡を見せれば退散するというものもある。

また彼女の方から「私の顔は醜いか?」と尋ねてくるので、その時に「引っ張るぞ!」と連呼すれば助かるということも都市伝説で噂されている。

なぜ「引っ張る」なのか、そもそも何を「引っ張る」のかは残念ながら定かではない。が、とにかく効果があるということなので、フレーズだけでも覚えておいて損はないだろう。

まあぶっちゃけてしまうと、こんな得体の知れない人物を引っ張ることはおろか、触れたくもない訳だが…

ところがこの「得体の知れない人物」は、一説には「元いじめられっ子の悪霊ではない」というエピソードもある。これは、いわゆる都市伝説の派生バージョンになるのかもしれないが…

一部では「ひきこさん」は、そのいじめられっ子の母親。もしくは母親が悪霊と化した存在とも言われているのだ。

そうなると「森妃姫子(=ヒキコモリ)」という名前の設定崩壊にも繋がりそうで、もはや「訳わからん!」という感じになるわけだが…

ただし、これとは別に生前の「ひきこさん」は学業優秀で外見も良く、生徒や先生から愛されるパーフェクトな人物だったという都市伝説バージョンもある。

しかしその反面、彼女は親からの嫉妬を買ってしまい、以後は日常的に虐待を受けて最終的に家の中に閉じ込められてしまう。(=強制的な引きこもり化)

その結果、体を弱らせて死んでしまい、その後は怨霊となって日本中を彷徨っているというのだ。

恐らくは自分が不幸な最後だった反面、幸せそうな子どもを見ると八つ当たりしたくなると言った価値観によるものだろう。

まあともかく、大切なのは彼女が「恐ろしい存在」であるという客観的事実である。

 

映像化もされている「ひきこさん」…でも何か違う?

「ひきこさん」のエピソードは他の都市伝説と同様に、一部で映像化もされている。

2008年発表の同名タイトルのオリジナルビデオを皮切りに、ここ最近はほぼ毎年、何かしらの作品に収められている。ただし、これが2010年頃から少々ベクトルがおかしくなり始めたのだ…

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例えば、その2010年に発売された「エクスリベンジャーズ ひきこさん ミ・ナ・ゴ・ロ・シ」はタイトルからしてB級映画臭が漂う。そして、実際に鑑賞してもやはりB級映画なのだ。

まあむしろ、そんなチープさが好きな層には王道とも言える展開のため、たまらない物があるだろうが…一般的な価値観からすると、これは駄作と言わざるを得ない。

しかもラストシーンに出てくる「FIN」や「完」と言ったテロップが、まさかの「DEAD END」である。

字面だけ見ると少しおっかない気もするが、日本語に直してみるとなんてことはない。ただの「行き止まり」である。

また「ひきこさん」の映画シリーズは、その後もぶっ飛んだ方向に展開を見せる。

翌年からは「ジェイソンvsフレディ」や「エイリアンvsプレデター」に感化されたのか、「VSシリーズ」と化した。そして、口裂け女やこっくりさんと戦うようになるのだ。

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さらに驚くのは2015年のオリジナルビデオであり、タイトルはなんと「ひきこさんvs貞子」だ。

そしてこの内容がヒドい…よく東宝が許したなと、ある意味で感心する出来映えとなっている。

「ひきこさん」自体が他の都市伝説と似通った部分が多いため、もしかするとオリジナリティを出そうという制作側の努力なのかもしれないが…

それにしても、確実に方向性を間違えていると言わざるを得ない。

 

都市伝説「ひきこさん」の謎!元々は『ふきこさん』だった?

『ひきこさん』の都市伝説について、ちょっと面白いネタがある。それは「すいかの匂い」という、作家・江國香織の書いた短編集に関しての話だ。

この短編集の一つに「ふきこさん」という、かなりニアピンなタイトルの作品が収められているのである。

実際には『蕗子さん』という題名だが、平仮名にした場合では「ひ」と「ふ」と言う一文字ずらしの違いしかない。ここに何かしらの共通点と言うか、シンパシー的なものを感じはしないだろうか?

そして意外なことに、ストーリーも都市伝説の内容と似ている部分がある。蕗子さんは、小学生である主人公の家に下宿している大学生である。

ある日、この主人公の女の子が学校でいじめを受けていることを知る。すると朝方の、まだ誰も登校していない時間に学校に出向いて、焼却炉の近くに落とし穴を掘り始めるのだ。

彼女の狙いでは、ここにいじめっ子を落とすという計画だったらしい。「ひきこさん」が復讐のために化物になったと言うのなら、話の方向性は同じように感じられる。

落とし穴はかなり奥深くまで掘られ、落ちたら骨折くらいでは済まないほどに大きくなった。しかし結果的にいじめっ子へのリベンジはされず、蕗子さんは計画実行の直前に姿をくらましてしまった。

同時に落とし穴も綺麗に塞がれていて、主人公は物語のラストに「彼女は自ら、落とし穴に埋まってしまったのか」とぼんやり考える。

という、ちょっとホラーテイストかつ、ミステリアスな部分も都市伝説と似てはいないだろうか?「ひきこさん」の話は辿ってみると、2005年前後から噂されるようになった。

一方でこの蕗子さんの話は、文庫化された本の初版が1998年である。だからと言って都市伝説の元ネタが「この作品だ!」と断言はできないが、いわゆる「ワンチャンある」かも知れない話である。

引きこもりという、現代社会の問題点が都市伝説化したような「ひきこさん」のエピソード。例えば「口裂け女」は江戸時代からある怪談で、時代とともに内容を変化させて来た。

しかし今回紹介した話のように、時代ごとに自然発生的に生まれるものも存在するのだ。なので今、こうしている間にも増え続けているのかもしれない。

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