【裏もののけ姫】ハンセン病とエボシの都市伝説

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もののけ姫は制作に3年かけた大作である。

もののけ姫の宿敵であるエボシが開拓したタタラ場も印象的だが、なんとそこで働く人々はハンセン病患者とのこと。

何か決定づけるものがあるのだろうか?

今回はもののけ姫にまつわる都市伝説。特にタタラ場で働く人々とハンセン病の関係、エボシの本当の目的について検証してみた。

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タタラ者とエボシの関係とは?

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エボシに「私の秘密を見せよう」と言われ、アシタカは鉄砲を作っている場所へ案内される。

ここで気になるのが鉄砲を作っている人達の容姿、身体中包帯で巻かれている人が作業しているのだ。

これはどう考えても普通の状態ではないが、特に奴隷として扱われている様子もない。

むしろタタラ場に住む女性が「彼女は行くあてがない私たちを受け入れてくれた」とも話している。

これはエボシをかなり慕っているからこそだろう。と同時に、ここで暮らす人間はどうやらただの怪我人ではなさそうだ。

場内も隔離された場所になっているので、何か大きな病に侵されていて外での生活が出来ないことも物語っている。

 

タタラ工場はハンセン患者を保護する場だった?

もののけ姫の都市伝説によると、包帯を巻いた人たちは「ハンセン病患者とのこと。昔ハンセン病は差別のターゲットにされていたのだ。

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この為、ハンセン病患者が立ち直れるようにエボシが工場を作ったと言われている。タタラ場では独自の文化があり、外の世界と孤立している印象が強かったのも納得がいく。

病気の彼女らからすればここは楽園、エボシは神のような存在だったのだろう。当時社会から白い目で見られていた人々からすれば、仕事が出来るのも彼女のおかげ。

そしてエボシはタタラ場を「ここは誰も近寄らぬ私の庭だ」と言っている。近寄らぬ場所というのは、この病を持つ人間がいるから人が来ないという意味とも解釈できる。

 

何故差別の対象になったのか?

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エボシは金属精錬に励む人々に偏見を持つ様子はないが、どうして世間では毛嫌いされるのか?

仮にハンセン病だとしても、あまりに酷過ぎると思う。そもそもこの病気が恐れられた理由とは、隔離政策によって怖い病気と認定されたからだ。

昔は「不治の病」とも呼ばれていて、外出も許可されず強制隔離状態だったという。だが実際の感染率は非常に低く、大人には感染しないとも言われる。

また、免疫の低い乳幼児でも栄養が足りていれば発病することがないそうだ。

この病は「らい病」という細菌から感染するのだが、免疫力の低い高齢者には感染するケースがあった。

もののけ姫では高齢者も多かったので、それで恐れられていたのかもしれない。しかし、現在は薬が開発されていて早期治療でほぼ治るようだ。

また、仮に感染しても自然治療することもあるという。とすると、タタラ場に居た人の中にも完治した人がいたかもしれない。

エボシは完治するまでの間保護し、ゆくゆくは送り出す手助けをしていたとも考えられる。

一言メモ

しかしながら、もののけ姫に登場するタタラ場の人々が「ハンセン病」というのはあくまでである。

仮にこれが本当ならば、病気について知ってほしいという訴えを込めたアニメだったのかもしれない。

やはりジブリ作品はどの作品にも訴えかける「キーワード」的に何かを感じる。

それは「もののけ姫」も例外ではなく、改めて奥の深い作品だと実感した。

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